傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 帝王切開・出産時の手術
  1. 胸・脇・腹・背・腰など
Q71 相談者 ニックネーム:もちもち 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

今年の5月に出産をしました。
その時に膣内の壁?が裂け、緊急手術をしました。その時の傷が7ヶ月経っても痛いのですが、気にしないでいいのでしょうか?それとも1度病院に行って見てもらった方がいいですか?

A71 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
常に痛むのでなければ、瘢痕が引き攣れて痛んでいる可能性が高いでしょう。
器質的な異常がなく時間の経過とともに徐々に痛みが軽減するであろうことを確認するため、「いちど病院に行って」診て貰うことをお勧めします。
Q72 相談者 ニックネーム:ととろ 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

帝王切開をして1年が経つのですが、傷跡の少し上に0.5センチくらいの硬めのしこりがあることに最近気が付きました。
悪いものなのでしょうか?それとも術後よくある症状なのでしょうか?

A72 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「帝王切開」は縦切開と横切開があります。
どちらにせよ「傷跡の少し上に0.5センチくらいの硬めのしこりがある」ならば、皮下縫合糸が触れているのではないでしょうか。
「悪いもの」ではないでしょうが、皮膚腫瘍の可能性もあるので、形成外科や皮膚科を受診なさることをお勧めします。
Q73 相談者 ニックネーム:るか 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

3週間前に2回目の帝王切開手術を受け、その際に一人目の時にできたケロイドのような太いミミズ腫れの痕を取り除いてもらい、きれいに縫い合わせてもらいました。
1回目の手術後は、傷口のケアをしないと跡がひどくなることを知らなかったので、
何もせず傷は抜糸後むき出しでした。
2回目の手術のとき、ケロイドは2年経っていましたが消える様子もなく、逆にそれ以上広がるわけでもなく、ミミズのような太さで止まっていました。
一番の問題はかゆみでした。皮膚科でスチブロンという薬をもらい塗っていました
が、痒みのひきは一時的な物で困っていました。
今回2回目の手術後にはどうしてもまたケロイドになりたくなく、術後すぐから貼っ
てもらっていた医療用テープを2週間で剥がし(自然とほぼ剥がれた)、直後からは産院に勧められたケロコートという塗ったら乾くジェルで傷口を保護していました。
3週間経った今、傷の赤い線が少し盛り上がってきたのと、平らだったところが固く
ボコボコしてきたので、また正常に治らないのではないかと心配してきています。
これは正常に治る過程の途中ですか?それともまたケロイドになろうとしているのでしょうか?
また、傷口が下着とこすれるとキリキリ痛む気がしたので、ケロコートより、テープでの保護の方が合っているのではないかと思い、アトファインという術後専用テープに切り替えましたが、3日経った今、テープが痒くて困っています。
相談としては、このままの対処で傷口をきれいに治せるのかお聞きしたいのと、
もしケロイドになるのを防ぐ方法か他にあればできることは試したいので教えて頂きたく相談しました。

A73 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご相談の状態は「ケロイド」ではなく肥厚性瘢痕です。
「3週間経った今、傷の赤い線が少し盛り上がってきたのと、平らだったところが固くボコボコしてきた」のは、「正常に治る過程の途中」ではなく、肥厚性瘢痕が生じつつあるのかもしれません。
瘢痕を幅広くするような方向に牽引する力がかかると、肥厚性瘢痕が出来やすくなります。
「ケロコート」も「アトファイン」も、著明な効果は期待できませんが、肥厚性瘢痕の予防に有効です。
積極的に肥厚性瘢痕の予防や治療をお考えなら、形成外科を受診してください。
Q74 相談者 ニックネーム:Aka 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

4月17日に帝王切開にて子供を出産しました。術後の経過も良好で、予定通り退院。
5月18日が1ヶ月検診の予定でした。ところが5月13日一部傷の脇が赤くなり始め、ズキズキしてきました。
少ししたら治るかと思っていましたが、日に日に痛みが増してきて、下着が当たるだけでも激痛が走るという状態になったので、1ヶ月検診を繰り上げて5月16日に受診をしたところ、ピンセットのようなもので傷口を広げられ、激痛が走り先生の手を跳ね除けてしまったせいか、先生の気分を害してしまったらしく、荒い対応をされ、状況の説明もないまま透明のフィルムのようなものを貼られ、痛み止めをもらい、入浴の際にシャワーを良く当ててくれとのことで帰宅。
しかし、日に日に痛みが増していきました。
フィルムの中には毎日、傷口から出て来る黄色がかった液体が溜まっており、入浴時にシャワーで洗浄を毎日繰り返していました。
子供の1ヶ月検診が22日にあり、痛み止めを飲みつつ痛みをごまかす毎日でしたが、1ヶ月検診の帰り動けないほどの激痛に襲われ、看護師さん2人に付き添われ、家まで送り届けてもらいました。
追加で痛み止めを飲み、なんとか動けるようになり、午後から産婦人科を受診。
すると、ばい菌が悪さをしてるから傷口を乾かした方がいいとのことで、イソジンでの消毒、ガーゼで傷口を覆い、抗生剤と痛み止めと消毒用のイソジン綿棒をもらい帰宅しました。
抗生剤と痛み止めを飲みながら、入浴後にイソジンで消毒しながら現在に至ります。
しかし、まだ傷も痛みます。膿は少し落ち着きましたが、3日ほど前から、傷口に黒い糸が浮き上がってきました。
先っちょが飛び出したとかではなく、縫ってある一部が見えてるのだと思います。
5月16日の処置とお医者さんの対応がトラウマになってしまい、受診の勇気が出ません。
このままにしておいても治らないでしょうか?
また、このような場合の、処置はどのようになるのでしょうか?

A74 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「傷口に黒い糸が浮き上がって」きているのと、「傷の脇が赤くなり始め、ズキズキして」「日に日に痛みが増し」たこと、「傷口に黒い糸が浮き上がって」いることから、縫合糸膿瘍と診断できますが、感染の所見が強いので、「シャワーで洗浄を毎日繰り返」すだけでは症状が軽減しない可能性が高いでしょう。
炎症と感染の核となっている縫合糸を除去しなければ、創の閉鎖に時間がかかってしまうかもしれません。

もちろん、担当医を知っているわけではありませんし、5月16日の診察は患者さんに説明していなという点において正しい応対でなかったことは言うまでもないのですが、「激痛が走り先生の手を跳ね除けてしまった」などというハプニングは外科的処置をしていればよくあることなので、たったそれだけのことで「先生の気分を害してしまったらしく、荒い対応をされ」たとは、まず考えられません。
創治癒が順調ではなく思いがけない処置内容で痛みが強かったため不安が大きいことは十分に理解できますが、担当医に対して、「対応がトラウマになってしまい、受診の勇気が出ません」とまで怖がる必要はないでしょう。

申し訳ありませんが、診察をしないで具体的な創処置の説明は出来ません。
患者さんと医師との相性というものもありますから、産科担当医の処置をどうしても避けたいなら、形成外科や外科を受診して相談していただければ適切な処置および適切な自己ケア法を指導してもらえるでしょう。
Q75 相談者 ニックネーム:カナミナ 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

妻の症状でご相談があります。
8月に三回目の帝王切開で出産、退院2日後に痛みから血腫が見つかり、同一箇所を再度手術しました。
3か月経過したにも関わらず、その際の傷口が未だに完治せず、痛みが強くなっています。
医師からは手術の傷は完治しており、今は傷口を切った事で組織が薄く、お腹の肉が重なってすれて、床ずれのような状態になっている、皮膚科の領域だが経過観察で診療していると言われました。

まず、血腫の原因が帝王切開時に癒着が凄かったので、努力したが諦めて閉腹したと言ってますが、その時の出血が血腫の原因ではないのか?
術後、管で腹内の洗浄液を出してましたが、予定より早く取れてしまい、付けなおすのではなくそのままにした事で、洗浄液の排出が不十分ではないのか?
傷口がジグザグしており、執刀した医師本人がなんでこんな事になっているのか?自分はこんな状態初めて見たと言っており、縫合糸も一部飛び出てしまい、抜糸処置を2回も行っています。

腹部の肉をよけて切開、縫合を行ったのは理解出来ますが、傷口がジグザグしたり、縫合の糸が飛び出る、術後の傷跡がお腹の肉で擦れて床ずれとなり痛みや出血、洗浄液排出の原因となっているという説明には疑念があります。

傷に関わる部分のみ可能な限り教えて下さい。
納得いく理由と説明を知りたいと思っていますが、妻が他病院の診療を拒否しており、「こういう可能性があるから病院へ行こう」という説得材料になればと思っています。

A75 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
大変申し訳ありませんが何度読み返しても、奥様の傷の状態の把握が出来ません。
縫合創は開いているのか、閉鎖されていないのなら真皮が露出しているのか脂肪が露
出しているのか。
血腫は除去できたのか、まだ出血はあるのか、浸出液(洗浄液ではないでしょう)が
血性なのか。
傷口がジグザグというのは、縫合線が一直線になっていないということなのか、縫合線が離開して潰瘍を形成しているということなのか。
担当医の言葉が不十分なだけなのか、担当医が創傷治癒について理解が少ないのか、相談者様が正しい言葉(用語)をメールで伝えきれていないだけなのか。
いずれにしろ、形成外科を受診した方が治癒は早いでしょう。
術後の瘢痕の治療や自己ケアのアドバイスを貰うだけでも意味はあるでしょうから、一度形成外科専門医の診察をお受けになることをお勧めします。
奥様は、他病院の診療を受けることは信頼する産科の主治医を裏切ることになるとお考えになっているのかもしれませんが、それは勘違いです。
専門医のセカンドオピニオンを貰うのは、今お掛かりになっている主治医の治療を安心・納得して継続するための作業なのです。
時には治療方針の多少の修正のアドバイスがあるかもしれませんが、それこそ今お掛かりになっている主治医にとっても手助けになる情報なのです。
奥様を説得するというよりも、主治医に一度形成外科を受診してみたいので紹介状を書いてほしいと依頼してみてはいかがでしょう。
出産後3カ月も経過しているのならば、お子さんのお世話も大変な時期でしょうから、一刻も早く治癒させて子育てに専念できることをお祈りいたします。
Q76 相談者 ニックネーム:ちえ 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

1ヶ月半前に早期破水で緊急帝王切開で出産しました。
おへその下から恥骨辺りまで縦に切開しています。
術後一週間で抜鉱し、創部が目立たなくなるよう茶色い細いテープを、創部と垂直になるよう貼っていました。
テープは、取れたら貼り替えるようにして、そのまま3ヶ月から半年張り続けるよう指導を受けました。
1ヶ月検診でもテープは貼ったままで、創部の痛み等無かったので、創部の診察はありませんでした。
しかし、最近になってテープが取れてきたのでテープを貼りかえようと思い創部を見ると、下腹部あたりの一部で血豆がかさぶたになったみたいになっていて、
そこから傷跡が広がっているように見えます。
今の所強い痛みはありませんが、引っ張られるような痛みはあります。このまま放置しても大丈夫でしょうか。

A76 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
皮下の埋没糸が原因の可能性があります。
また、「恥骨辺り」は、幅広い瘢痕や肥厚性瘢痕が生じることも少なくありません。
手術をした産科あるいは形成外科を受診してください。
Q77 相談者 ニックネーム:pほにょ 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

帝王切開を2回しました。2回目は4年前です。
術後、腹部内部で糸が切れた様なプチッという感覚と、その後生暖かい液体が漏れでた感覚が何度かありました。
心配になり入院中先生に相談しましたが「ん?」という感じでわかってもらえませんでしたが、今更になりそのままにして今に至ることが心配になりご相談しています。
縫い合わせた子宮に異常がないか、癒着?などないか色々心配です。

A77 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご心配な気持ちは理解できますが、科学的・医学的に考えると、「腹部内部で糸が切れた様なプチッという感覚とその後生暖かい液体が漏れでた感覚」が1度ではなく「何度か」あったなら、知覚の異状あるいは知覚の錯誤ではないでしょうか。

「縫い合わせた子宮に異常がないか、癒着?などないか」という点は、「4年」経過した現在、生理が順調ならば、あるいは腸閉塞などが起きていなければ、特に心配なさる必要はないでしょう。

また、仮に「腹部内部で糸が切れた様なプチッという感覚とその後生暖かい液体が漏れでた感覚」が腹腔内で起きた何かを感じたものだとしても、どんなに酷い口内炎でも数日で跡形もなく治るように、「子宮」など粘膜臓器の修復は表皮の外傷に比べて極めてスムーズに行われるものなので、後に問題が起きることはまずありません。

どうしてもご心配ならば、超音波検査あるいは腹部CT検査で異常がないことが確認できます。
Q78 相談者 ニックネーム:おなか 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

2014年の春に第二子を出産しました。その出産が大変なこととなり、結果、緊急帝王切開で出産しました。またその手術自体も私は輸血をし、ちょっと大掛かりなことになりました。幸いなことに子供に障害もなく、またその帝王切開の跡も綺麗な状態です。

しかし、その出産は最初、緊急に下から産む段取りでしたので、お腹をかなりの力で押されたことは、無痛分娩の麻酔が効いていたにもかかわらず、激しい痛みで、私はお腹を押されながら吐いていました。
おそらくそういったことが原因なのでしょうか、出産後にもかかわらず私のお腹は大きいままで、どんどん張り続け、むくみもひどく動くことも苦痛な状態でした。
産後ずっとお腹が張っていたのは、大きな手術の後に、稀に起こることと言われ、苦しいながらも正直深刻に捉えてなかったんですが、
出産からちょうど1週間後に、膨れすぎた小腸が遂に破れてしまい、緊急開腹手術を受けました。

医師の術前の説明どおり、おへその上から、おへそを超えて、下まで大きく切るといわれていたように、その通りの傷があります。

そもそも腸が機能しなくなっていたのは、帝王切開の手術が原因というよりも、激しくお腹を押され続けたため、ショック状態だったのか?
などと、今になっていろいろ聞きたいことがあるわけですが、当時は、自分の回復や、いきなり起きた不測の事態、そして海外にいることもあり、ドクターの言っていることも、知識がないのもあってよく理解せぬまま、状況がわからずにいました。

話は長くなりましたが、まず、出産をした大きなお腹であったこと、そこへ開腹手術をしたわけですから、仕方がないのでしょうか、
術後しばらくして私が見たお腹は、それまで起きたどんな苦しさ以上にショックなものでした。
表現するなら、ぐし縫いをして、糸を引っ張ったようなギャザーが寄っているのです。
それも左右対称にあるというのではなく、右は下の方に、左は上の方にというようなかんじです。
どうせならそのギャザー、おへそ周りに集めることができなかったのか?などと悲しくなるばかりです。
また、手術跡の左右の肉はそれぞれ盛り上がり、というか脂肪がついたままですので、衣服の上からもそのいびつなふくらみがわかり
ます。

その後、その傷をリラックスさせるという注射を3回くらい打ちました。
確かに少しはギャザーが薄れたところもありますが、現在でもおへその上の皮膚の寄りは大きく、汚れもたまりますし、おへそが二つあるように見えます。

横に切った帝王切開の傷と比べますと、縦に切った開腹手術、もちろん手術したドクターも違いますが、こんなに違うものかと驚いていますが、どうにか修正手術を受けたい気持ちです。
このような場合、具体的にどのような修正手術が可能なのでしょうか?

もし、縦にまた切るとなったら、結局、その手術跡も心配になる気がします。
それでも今のギャザーや、不自然なお腹のボコボコの丸みがスムーズになるのなら、ましです。

もう一つは、タミータックで取り除けないものかとも考えましたが、15cmほどの全ての傷を取り除こうとすれば、上下の皮膚がかなり引張られてしまいそうですし、どうしたら、スムーズな丸みのお腹に近づけれるのかと、可能性はあるのか?
と、こちらに質問させていただきました。

A78 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕形成術が最適の治療でしょう。
「縦に切った」瘢痕を切除して、その創から脂肪と筋膜の癒着を剥がして「いびつな膨らみ」の修正をして脂肪層を閉鎖、「ギャザー」にならないように真皮、表皮をそれぞれ縫合閉鎖します。

瘢痕は、「不自然なお腹のボコボコの丸み」が無くなる分と、瘢痕の幅が無くなる分、数センチ(1~3cm程度)伸びる可能性はありますが、1本の線状になります。

余剰の皮膚と余剰の脂肪があれば同時に切除すればよい(「タミータック」)だけのことで、「いびつなふくらみ」と「15cmほどの全ての傷を取り除」くようなの発想は間違いです。

形成外科を受診して相談していただければ宜しいでしょうが、「海外」であれば複数の形成外科医の意見をお訊きになったうえで治療方針を決定なさることをお勧めします。
Q79 相談者 ニックネーム:Yachiyo 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

帝王切開後、盛り上がってきてしまった傷には、テープと、シリコンジェルシート、どちらが効果的でしょうか。
約1ヶ月半前(2015年12月22日)に第二子を帝王切開しました。横切開の傷口に対して、テープを縦に貼ると予防できると言われて貼ってみましたが、数日前、傷がすでに盛り上がってきているのに気がつきました。(普通のサージカルテープを1センチおきくらいに貼付。)
昨日、ネット等で調べ、傷用のテープ(3Mのステルストリップ)と、シリコンジェルシート(cica-care)を購入しましたが、これ以上悪化させないためには、どちらの使用が適しているのでしょうか。
2ヶ月ほど経ってしまっていてもう遅いかもしれませんが、なるべく効果的な方を継続したいと考えております。

※第一子帝王切開のときには、傷跡が盛り上がり、下着に触れて痒みが出て掻きむしることがありましたが、これが普通だと思っていたため何もケアしませんでした。第二子の手術時に執刀医に指摘されて初めてケロイド体質だと知りました。

A79 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ビキニライン、特に有毛部は肥厚性瘢痕やケロイドが発症しやすい部位ですが、「第一子帝王切開のときには、傷跡が盛り上がり、下着に触れて痒みが出て掻きむしる」ような症状だったなら、今回ご相談の「第二子を帝王切開」して「帝王切開後、盛り上がってきてしまった傷」はケロイドではなく肥厚性瘢痕と考えられます。
さて、「傷用のテープ(3Mのステルストリップ)と、シリコンジェルシート(cica-care)」の「どちらの使用が適している」かとのご質問ですが、ステリストリップは縫合糸の代わりに創を閉鎖するためのもので、シカケアは保湿と持続圧迫の効果で肥厚性瘢痕の症状を軽快するための治療材料ですから、お使いになるならシカケアでしょう。
ただし、最も正しい行動は、先ずは形成外科を受診することです。
診察を受けて、どんな治療が可能かを説明して貰い、その後ゆっくりと、実際に治療をするか、ご自身で出来るケアだけで済ませるかをご検討なさればよいのですから、不確実な情報をお集めになってお悩みになっているよりも、診察をしてもらったうえで専門家の意見を求めるべきでしょう。
Q80 相談者 ニックネーム:say 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

9月中旬に帝王切開手術を受けました。縫合は埋没縫合とのことで、術後7日目にホチキスを抜き退院。退院後は1ケ月ドレニゾンテープを貼りました。
1ケ月経った後も傷の一部から少し汁が出たように乾いていなかったのですが、ネットで調べてマイクロポアテープを貼りました。
テープを貼ったまま1週間して剥がすと、まだ傷の一部は乾かず、膿と血が出たので慌てて産院へ行きました。
診察の結果表皮だけなので普通の傷のように洗って消毒しカットバンを貼れば良いと言われ、以前から子供の怪我などを湿潤療法を行っていた為、傷の部分にハイドロコロイドを貼り2,3日で貼り替えて対処していましたが、産後2ケ月経った先日傷が大きくなり痛みもあり、また出血して穴が空いたようになった為また産院へ行きました。
傷口から少し糸が出ていてそれで感染を起こしていると言われ、出ている糸を切り消毒し、デルモゾールG軟膏とフロモックス錠、カロナール錠を処方されました。
糸は長いので抜くことはできないと言われました。
現在デルモゾールを1日3回塗りカットバンを貼って対処し3日経ちますが、まだ傷は乾かず出血しています。
穴が開いたような感じや痛みはなくなりました。
このまま薬を塗りカットバンを貼っておくのがよいのか、湿潤療法に切り替えた方がよいのか悩んでいます。
子供を入浴させる為おふろに浸かってよいかも分かりません。
上の子達もいるので湯船はあまり清潔でない可能性があります。
今度どのように対処すればいいのか、また糸の先端を切っただけでこの傷は治るのか、アドバイス頂けましたら幸いです。

A80 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
縫合糸を核にした縫合糸膿瘍ですので、抜糸するのが理想です。
筋層および筋膜は既に閉鎖しているので、症状は皮下の膿瘍によるものでしょうから、抜糸しても腹腔まで交通することはありません。
主治医の言うように「糸は長いので抜くことはできない」なら、指示通りにして上皮化を待つしかないでしょう。
幸いにして、「穴が開いたような感じや痛みはなく」なっているので、感染は治まってきたと考えられます。
ただし、抜糸せずに一旦は上皮化が完了しても、いずれ縫合糸膿瘍が再発する可能性は極めて高いと推測されます。
入浴は、湯船には浸からないで、シャワーだけで済ませてください。
石鹸を使って洗っても構いませんが、しっかり洗い流してください。
感染が治まっているなら湿潤療法が良いのですが、メールでは頂いた情報しかわからないので、可能なら、主治医に相談して形成外科を紹介して貰い、形成外科医のセカンドオピニオンを求めてみてもよいかもしれません。

帝王切開・出産時の手術 一覧に戻る

  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア
  • 褥瘡の知識
  • 創傷ケア
  • 褥瘡の知識

side

ページトップに戻る

ページトップに戻る