- トップページ >
- 傷の悩み 無料相談 >
- FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
- > 帝王切開・出産時の手術 >
- 胸・脇・腹・背・腰など
傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
- 帝王切開・出産時の手術
- 胸・脇・腹・背・腰など
- Q81 相談者 ニックネーム:Aka 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性
-
4月17日に帝王切開にて子供を出産しました。術後の経過も良好で、予定通り退院。
5月18日が1ヶ月検診の予定でした。ところが5月13日一部傷の脇が赤くなり始め、ズキズキしてきました。
少ししたら治るかと思っていましたが、日に日に痛みが増してきて、下着が当たるだけでも激痛が走るという状態になったので、1ヶ月検診を繰り上げて5月16日に受診をしたところ、ピンセットのようなもので傷口を広げられ、激痛が走り先生の手を跳ね除けてしまったせいか、先生の気分を害してしまったらしく、荒い対応をされ、状況の説明もないまま透明のフィルムのようなものを貼られ、痛み止めをもらい、入浴の際にシャワーを良く当ててくれとのことで帰宅。
しかし、日に日に痛みが増していきました。
フィルムの中には毎日、傷口から出て来る黄色がかった液体が溜まっており、入浴時にシャワーで洗浄を毎日繰り返していました。
子供の1ヶ月検診が22日にあり、痛み止めを飲みつつ痛みをごまかす毎日でしたが、1ヶ月検診の帰り動けないほどの激痛に襲われ、看護師さん2人に付き添われ、家まで送り届けてもらいました。
追加で痛み止めを飲み、なんとか動けるようになり、午後から産婦人科を受診。
すると、ばい菌が悪さをしてるから傷口を乾かした方がいいとのことで、イソジンでの消毒、ガーゼで傷口を覆い、抗生剤と痛み止めと消毒用のイソジン綿棒をもらい帰宅しました。
抗生剤と痛み止めを飲みながら、入浴後にイソジンで消毒しながら現在に至ります。
しかし、まだ傷も痛みます。膿は少し落ち着きましたが、3日ほど前から、傷口に黒い糸が浮き上がってきました。
先っちょが飛び出したとかではなく、縫ってある一部が見えてるのだと思います。
5月16日の処置とお医者さんの対応がトラウマになってしまい、受診の勇気が出ません。
このままにしておいても治らないでしょうか?
また、このような場合の、処置はどのようになるのでしょうか?
- A81 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
「傷口に黒い糸が浮き上がって」きているのと、「傷の脇が赤くなり始め、ズキズキして」「日に日に痛みが増し」たこと、「傷口に黒い糸が浮き上がって」いることから、縫合糸膿瘍と診断できますが、感染の所見が強いので、「シャワーで洗浄を毎日繰り返」すだけでは症状が軽減しない可能性が高いでしょう。
炎症と感染の核となっている縫合糸を除去しなければ、創の閉鎖に時間がかかってしまうかもしれません。
もちろん、担当医を知っているわけではありませんし、5月16日の診察は患者さんに説明していなという点において正しい応対でなかったことは言うまでもないのですが、「激痛が走り先生の手を跳ね除けてしまった」などというハプニングは外科的処置をしていればよくあることなので、たったそれだけのことで「先生の気分を害してしまったらしく、荒い対応をされ」たとは、まず考えられません。
創治癒が順調ではなく思いがけない処置内容で痛みが強かったため不安が大きいことは十分に理解できますが、担当医に対して、「対応がトラウマになってしまい、受診の勇気が出ません」とまで怖がる必要はないでしょう。
申し訳ありませんが、診察をしないで具体的な創処置の説明は出来ません。
患者さんと医師との相性というものもありますから、産科担当医の処置をどうしても避けたいなら、形成外科や外科を受診して相談していただければ適切な処置および適切な自己ケア法を指導してもらえるでしょう。
- Q82 相談者 ニックネーム:カナミナ 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性
-
妻の症状でご相談があります。
8月に三回目の帝王切開で出産、退院2日後に痛みから血腫が見つかり、同一箇所を再度手術しました。
3か月経過したにも関わらず、その際の傷口が未だに完治せず、痛みが強くなっています。
医師からは手術の傷は完治しており、今は傷口を切った事で組織が薄く、お腹の肉が重なってすれて、床ずれのような状態になっている、皮膚科の領域だが経過観察で診療していると言われました。まず、血腫の原因が帝王切開時に癒着が凄かったので、努力したが諦めて閉腹したと言ってますが、その時の出血が血腫の原因ではないのか?
術後、管で腹内の洗浄液を出してましたが、予定より早く取れてしまい、付けなおすのではなくそのままにした事で、洗浄液の排出が不十分ではないのか?
傷口がジグザグしており、執刀した医師本人がなんでこんな事になっているのか?自分はこんな状態初めて見たと言っており、縫合糸も一部飛び出てしまい、抜糸処置を2回も行っています。腹部の肉をよけて切開、縫合を行ったのは理解出来ますが、傷口がジグザグしたり、縫合の糸が飛び出る、術後の傷跡がお腹の肉で擦れて床ずれとなり痛みや出血、洗浄液排出の原因となっているという説明には疑念があります。
傷に関わる部分のみ可能な限り教えて下さい。
納得いく理由と説明を知りたいと思っていますが、妻が他病院の診療を拒否しており、「こういう可能性があるから病院へ行こう」という説得材料になればと思っています。
- A82 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
大変申し訳ありませんが何度読み返しても、奥様の傷の状態の把握が出来ません。
縫合創は開いているのか、閉鎖されていないのなら真皮が露出しているのか脂肪が露
出しているのか。
血腫は除去できたのか、まだ出血はあるのか、浸出液(洗浄液ではないでしょう)が
血性なのか。
傷口がジグザグというのは、縫合線が一直線になっていないということなのか、縫合線が離開して潰瘍を形成しているということなのか。
担当医の言葉が不十分なだけなのか、担当医が創傷治癒について理解が少ないのか、相談者様が正しい言葉(用語)をメールで伝えきれていないだけなのか。
いずれにしろ、形成外科を受診した方が治癒は早いでしょう。
術後の瘢痕の治療や自己ケアのアドバイスを貰うだけでも意味はあるでしょうから、一度形成外科専門医の診察をお受けになることをお勧めします。
奥様は、他病院の診療を受けることは信頼する産科の主治医を裏切ることになるとお考えになっているのかもしれませんが、それは勘違いです。
専門医のセカンドオピニオンを貰うのは、今お掛かりになっている主治医の治療を安心・納得して継続するための作業なのです。
時には治療方針の多少の修正のアドバイスがあるかもしれませんが、それこそ今お掛かりになっている主治医にとっても手助けになる情報なのです。
奥様を説得するというよりも、主治医に一度形成外科を受診してみたいので紹介状を書いてほしいと依頼してみてはいかがでしょう。
出産後3カ月も経過しているのならば、お子さんのお世話も大変な時期でしょうから、一刻も早く治癒させて子育てに専念できることをお祈りいたします。
- Q83 相談者 ニックネーム:ちえ 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
-
1ヶ月半前に早期破水で緊急帝王切開で出産しました。
おへその下から恥骨辺りまで縦に切開しています。
術後一週間で抜鉱し、創部が目立たなくなるよう茶色い細いテープを、創部と垂直になるよう貼っていました。
テープは、取れたら貼り替えるようにして、そのまま3ヶ月から半年張り続けるよう指導を受けました。
1ヶ月検診でもテープは貼ったままで、創部の痛み等無かったので、創部の診察はありませんでした。
しかし、最近になってテープが取れてきたのでテープを貼りかえようと思い創部を見ると、下腹部あたりの一部で血豆がかさぶたになったみたいになっていて、
そこから傷跡が広がっているように見えます。
今の所強い痛みはありませんが、引っ張られるような痛みはあります。このまま放置しても大丈夫でしょうか。
- A83 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
皮下の埋没糸が原因の可能性があります。
また、「恥骨辺り」は、幅広い瘢痕や肥厚性瘢痕が生じることも少なくありません。
手術をした産科あるいは形成外科を受診してください。
- Q84 相談者 ニックネーム:pほにょ 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
-
帝王切開を2回しました。2回目は4年前です。
術後、腹部内部で糸が切れた様なプチッという感覚と、その後生暖かい液体が漏れでた感覚が何度かありました。
心配になり入院中先生に相談しましたが「ん?」という感じでわかってもらえませんでしたが、今更になりそのままにして今に至ることが心配になりご相談しています。
縫い合わせた子宮に異常がないか、癒着?などないか色々心配です。
- A84 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
ご心配な気持ちは理解できますが、科学的・医学的に考えると、「腹部内部で糸が切れた様なプチッという感覚とその後生暖かい液体が漏れでた感覚」が1度ではなく「何度か」あったなら、知覚の異状あるいは知覚の錯誤ではないでしょうか。
「縫い合わせた子宮に異常がないか、癒着?などないか」という点は、「4年」経過した現在、生理が順調ならば、あるいは腸閉塞などが起きていなければ、特に心配なさる必要はないでしょう。
また、仮に「腹部内部で糸が切れた様なプチッという感覚とその後生暖かい液体が漏れでた感覚」が腹腔内で起きた何かを感じたものだとしても、どんなに酷い口内炎でも数日で跡形もなく治るように、「子宮」など粘膜臓器の修復は表皮の外傷に比べて極めてスムーズに行われるものなので、後に問題が起きることはまずありません。
どうしてもご心配ならば、超音波検査あるいは腹部CT検査で異常がないことが確認できます。
- Q85 相談者 ニックネーム:おなか 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
-
2014年の春に第二子を出産しました。その出産が大変なこととなり、結果、緊急帝王切開で出産しました。またその手術自体も私は輸血をし、ちょっと大掛かりなことになりました。幸いなことに子供に障害もなく、またその帝王切開の跡も綺麗な状態です。
しかし、その出産は最初、緊急に下から産む段取りでしたので、お腹をかなりの力で押されたことは、無痛分娩の麻酔が効いていたにもかかわらず、激しい痛みで、私はお腹を押されながら吐いていました。
おそらくそういったことが原因なのでしょうか、出産後にもかかわらず私のお腹は大きいままで、どんどん張り続け、むくみもひどく動くことも苦痛な状態でした。
産後ずっとお腹が張っていたのは、大きな手術の後に、稀に起こることと言われ、苦しいながらも正直深刻に捉えてなかったんですが、
出産からちょうど1週間後に、膨れすぎた小腸が遂に破れてしまい、緊急開腹手術を受けました。医師の術前の説明どおり、おへその上から、おへそを超えて、下まで大きく切るといわれていたように、その通りの傷があります。
そもそも腸が機能しなくなっていたのは、帝王切開の手術が原因というよりも、激しくお腹を押され続けたため、ショック状態だったのか?
などと、今になっていろいろ聞きたいことがあるわけですが、当時は、自分の回復や、いきなり起きた不測の事態、そして海外にいることもあり、ドクターの言っていることも、知識がないのもあってよく理解せぬまま、状況がわからずにいました。話は長くなりましたが、まず、出産をした大きなお腹であったこと、そこへ開腹手術をしたわけですから、仕方がないのでしょうか、
術後しばらくして私が見たお腹は、それまで起きたどんな苦しさ以上にショックなものでした。
表現するなら、ぐし縫いをして、糸を引っ張ったようなギャザーが寄っているのです。
それも左右対称にあるというのではなく、右は下の方に、左は上の方にというようなかんじです。
どうせならそのギャザー、おへそ周りに集めることができなかったのか?などと悲しくなるばかりです。
また、手術跡の左右の肉はそれぞれ盛り上がり、というか脂肪がついたままですので、衣服の上からもそのいびつなふくらみがわかり
ます。その後、その傷をリラックスさせるという注射を3回くらい打ちました。
確かに少しはギャザーが薄れたところもありますが、現在でもおへその上の皮膚の寄りは大きく、汚れもたまりますし、おへそが二つあるように見えます。横に切った帝王切開の傷と比べますと、縦に切った開腹手術、もちろん手術したドクターも違いますが、こんなに違うものかと驚いていますが、どうにか修正手術を受けたい気持ちです。
このような場合、具体的にどのような修正手術が可能なのでしょうか?もし、縦にまた切るとなったら、結局、その手術跡も心配になる気がします。
それでも今のギャザーや、不自然なお腹のボコボコの丸みがスムーズになるのなら、ましです。もう一つは、タミータックで取り除けないものかとも考えましたが、15cmほどの全ての傷を取り除こうとすれば、上下の皮膚がかなり引張られてしまいそうですし、どうしたら、スムーズな丸みのお腹に近づけれるのかと、可能性はあるのか?
と、こちらに質問させていただきました。
- A85 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
瘢痕形成術が最適の治療でしょう。
「縦に切った」瘢痕を切除して、その創から脂肪と筋膜の癒着を剥がして「いびつな膨らみ」の修正をして脂肪層を閉鎖、「ギャザー」にならないように真皮、表皮をそれぞれ縫合閉鎖します。
瘢痕は、「不自然なお腹のボコボコの丸み」が無くなる分と、瘢痕の幅が無くなる分、数センチ(1~3cm程度)伸びる可能性はありますが、1本の線状になります。
余剰の皮膚と余剰の脂肪があれば同時に切除すればよい(「タミータック」)だけのことで、「いびつなふくらみ」と「15cmほどの全ての傷を取り除」くようなの発想は間違いです。
形成外科を受診して相談していただければ宜しいでしょうが、「海外」であれば複数の形成外科医の意見をお訊きになったうえで治療方針を決定なさることをお勧めします。
- Q86 相談者 ニックネーム:Yachiyo 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
-
帝王切開後、盛り上がってきてしまった傷には、テープと、シリコンジェルシート、どちらが効果的でしょうか。
約1ヶ月半前(2015年12月22日)に第二子を帝王切開しました。横切開の傷口に対して、テープを縦に貼ると予防できると言われて貼ってみましたが、数日前、傷がすでに盛り上がってきているのに気がつきました。(普通のサージカルテープを1センチおきくらいに貼付。)
昨日、ネット等で調べ、傷用のテープ(3Mのステルストリップ)と、シリコンジェルシート(cica-care)を購入しましたが、これ以上悪化させないためには、どちらの使用が適しているのでしょうか。
2ヶ月ほど経ってしまっていてもう遅いかもしれませんが、なるべく効果的な方を継続したいと考えております。※第一子帝王切開のときには、傷跡が盛り上がり、下着に触れて痒みが出て掻きむしることがありましたが、これが普通だと思っていたため何もケアしませんでした。第二子の手術時に執刀医に指摘されて初めてケロイド体質だと知りました。
- A86 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
ビキニライン、特に有毛部は肥厚性瘢痕やケロイドが発症しやすい部位ですが、「第一子帝王切開のときには、傷跡が盛り上がり、下着に触れて痒みが出て掻きむしる」ような症状だったなら、今回ご相談の「第二子を帝王切開」して「帝王切開後、盛り上がってきてしまった傷」はケロイドではなく肥厚性瘢痕と考えられます。
さて、「傷用のテープ(3Mのステルストリップ)と、シリコンジェルシート(cica-care)」の「どちらの使用が適している」かとのご質問ですが、ステリストリップは縫合糸の代わりに創を閉鎖するためのもので、シカケアは保湿と持続圧迫の効果で肥厚性瘢痕の症状を軽快するための治療材料ですから、お使いになるならシカケアでしょう。
ただし、最も正しい行動は、先ずは形成外科を受診することです。
診察を受けて、どんな治療が可能かを説明して貰い、その後ゆっくりと、実際に治療をするか、ご自身で出来るケアだけで済ませるかをご検討なさればよいのですから、不確実な情報をお集めになってお悩みになっているよりも、診察をしてもらったうえで専門家の意見を求めるべきでしょう。
- Q87 相談者 ニックネーム:say 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
-
9月中旬に帝王切開手術を受けました。縫合は埋没縫合とのことで、術後7日目にホチキスを抜き退院。退院後は1ケ月ドレニゾンテープを貼りました。
1ケ月経った後も傷の一部から少し汁が出たように乾いていなかったのですが、ネットで調べてマイクロポアテープを貼りました。
テープを貼ったまま1週間して剥がすと、まだ傷の一部は乾かず、膿と血が出たので慌てて産院へ行きました。
診察の結果表皮だけなので普通の傷のように洗って消毒しカットバンを貼れば良いと言われ、以前から子供の怪我などを湿潤療法を行っていた為、傷の部分にハイドロコロイドを貼り2,3日で貼り替えて対処していましたが、産後2ケ月経った先日傷が大きくなり痛みもあり、また出血して穴が空いたようになった為また産院へ行きました。
傷口から少し糸が出ていてそれで感染を起こしていると言われ、出ている糸を切り消毒し、デルモゾールG軟膏とフロモックス錠、カロナール錠を処方されました。
糸は長いので抜くことはできないと言われました。
現在デルモゾールを1日3回塗りカットバンを貼って対処し3日経ちますが、まだ傷は乾かず出血しています。
穴が開いたような感じや痛みはなくなりました。
このまま薬を塗りカットバンを貼っておくのがよいのか、湿潤療法に切り替えた方がよいのか悩んでいます。
子供を入浴させる為おふろに浸かってよいかも分かりません。
上の子達もいるので湯船はあまり清潔でない可能性があります。
今度どのように対処すればいいのか、また糸の先端を切っただけでこの傷は治るのか、アドバイス頂けましたら幸いです。
- A87 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
縫合糸を核にした縫合糸膿瘍ですので、抜糸するのが理想です。
筋層および筋膜は既に閉鎖しているので、症状は皮下の膿瘍によるものでしょうから、抜糸しても腹腔まで交通することはありません。
主治医の言うように「糸は長いので抜くことはできない」なら、指示通りにして上皮化を待つしかないでしょう。
幸いにして、「穴が開いたような感じや痛みはなく」なっているので、感染は治まってきたと考えられます。
ただし、抜糸せずに一旦は上皮化が完了しても、いずれ縫合糸膿瘍が再発する可能性は極めて高いと推測されます。
入浴は、湯船には浸からないで、シャワーだけで済ませてください。
石鹸を使って洗っても構いませんが、しっかり洗い流してください。
感染が治まっているなら湿潤療法が良いのですが、メールでは頂いた情報しかわからないので、可能なら、主治医に相談して形成外科を紹介して貰い、形成外科医のセカンドオピニオンを求めてみてもよいかもしれません。
- Q88 相談者 ニックネーム:msy 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性
-
帝王切開を受けました。職業柄、絶対に普通分娩を希望し当初よりその為の努力と処置・計画を医師も行ってくれましたが5日間に及ぶ陣痛の結果も虚しく骨盤と子供の頭の大きさの問題・長期にわたる陣痛で様々なリスクが増え、
最後は緊急帝王切開となりました。
職業の問題から、それでも医師は横切開を選択してくれましたが、今後の治療が心配です。職業はパフォーマーで主に空中パフォーマンス、指導を現役で行っております。(サーカスのような体操にも近い運動をご想像ください)
その為、下記の問題が今後の仕事にも繋がる重要事項となってきます。
・傷跡の見た目の問題(腹部を露出する衣装もあるため)
・傷口のシコリの問題(身体を支える器具を装着する際やパフォーマンス上、ちょうど傷口あたりへの圧がかかるため)
・皮膚や筋肉、筋膜、子宮など、一度切開された部分の伸縮性の問題其々の問題について自分でもネットで調べたり医師にも相談はしていますが、こちらでの回答もお願いしたい次第です。
ちなみに、現在有効かと考えている処置として、
1) 3Mサージカルテープ(といっても色々なものがネット上に出回っているため、コレといったご指定がありましたら是非ともお教え下さい。)
2) キズパワーパッド(こちらはいつのタイミングでどのように使用するべきでしょうか?)
3) マイクロカレント購入済(こちらは傷口に直接?それとも様々な方向から使用すべき?元々普通分娩後の骨盤や筋肉回復に使用するつもりでした)
- A88 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
3Mマイクロポアスキントーンサージカルテープ1インチ幅が使用されることが多いようですが、横切開ならば必ずしもテープ固定は必要ないかもしれません。
抜糸が済めば、キズパワーパッドは必要ありません。
マイクロカレントは筋肉の損傷および疲労からの回復に有用と個人的に考えていますが、術後の使用に関してエビデンスを明らかにした論文の有無を確認したことはありません。
術後3ヵ月までは瘢痕の赤み、盛り上がりがありますが、6カ月に向けて症状は軽減します。
6ヵ月までの間に瘢痕の幅を広くしないためのケアが必要です。
幅広い瘢痕が形成された場合は、瘢痕形成術も可能です。
皮下のしこりが全く気にならなくなるには、2年ほど経過が必要かもしれません。
セカンドオピニオンを求めることは必要なことですが、いくつもの意見を収集しても意味のないことなので、信頼できる主治医を見つけて、それぞれの治療法の根拠を理解したうえで治療方針を検討してください。
- Q89 相談者 ニックネーム:aiueo 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
-
一年半前に帝王切開をし、外から見る分には綺麗になったのですが、触るとコリコリしたかたまり、しこりのようなものがあります。
お腹の中にもケロイドとかあるのでしょうか?
婦人科ではガン検診、内診をしてもらいましたが異常はなしでした。
他の病気でしょうか?
それとも外はきれいでも、中にコリコリしたものが一年半消えない場合もあるのでしょうか。
- A89 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
おそらく、皮下の縫合糸を核とした肉芽腫でしょう。
縫合糸膿瘍などでなければ赤くなったり痛みだしたりはしません。
肉芽腫ならば大きくなったり悪性化したりすることはないので、放置しておいても構いません。
切除摘出あるいは生検して病理検査をすれば確定診断できますが、MRIでも診断が可能です。
- Q90 相談者 ニックネーム:ちぃ 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
-
帝王切開の傷跡について。手術はこれからなのですが、術前に知っておきたいと思い質問させてもらいました。
形成外科で縫合できれば良いのですがそうもいきませんので、術後傷跡が綺麗になるようすぐに自分で出来ることは何ですか?
行けるようになれば形成外科を受診しようとは思っているのですが…産科は子供が第一優先で傷跡はどうでもよさそうなので(そのような答えが返ってきました)色々調べるとテープで固定する等出てくるのですが、傷口が治っていない状態でテープなど貼って良いのでしょうか?それとも抜糸してから固定するのでしょうか?なるべく傷に負担はかけないほうが良いのですよね?
わからないことばかりで手術を受けるのが不安です。
- A90 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
瘢痕固定のテープは、瘢痕に外的な張力がかかることを防ぐためのもので、抜糸直後から瘢痕を左右から寄せるようにして貼ります。
可能ならば術後3カ月以上継続した方がよいでしょう。
「産科は子供が第一優先で傷跡はどうでも」よいと言っているのではなく、元気なお子さんと母体の安全を優先事項として、その次に瘢痕をきれいにすることを考えましょうとアドバイスなさったのかもしれません。
術前に不安になるのは当然ですが、必ずしも十分といえない情報を集めても、為すべきことを確信し、安心して自己ケアすることは出来ないのではないでしょうか。
頻回の通院が必要になるわけではないのですから、出産後早急に形成外科を受診して、具体的なアドバイスを貰うことをお勧めします
Warning: Undefined variable $the_query in /home/woundhealing/www/wp20230330/wp-content/themes/whc2023/category.php on line 177
Warning: Attempt to read property "max_num_pages" on null in /home/woundhealing/www/wp20230330/wp-content/themes/whc2023/category.php on line 177
side