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創傷治癒よくある質問

  1. 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
Q3971 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:無記入

遮光テープの使用につき御教授お願いいたします。
6歳の娘ですが、鼻翼部に兄妹の爪によってやや深めの擦過傷を作ってしまいました。ハイドロゲル創傷被覆材で被服して受傷2日後に形成外科受診しました。初診の先生からは遮光を勧められましたが、受傷12日目にその後のフォローをして頂いた先生からは、もう治癒とのことで今後は創はopenで良いとの診察を頂きました。春になり外遊びの機会も増え、日差しを強くなってきており、心配でしたので念のために遮光テープを張っておりました。以前に同様の怪我をした際にテープの毎日の張り替えを指導されていましたので、今回も同様に毎日剥がして皮膚を洗い交換しておりましたが、一週間程継続したところで、上皮化していたであろう皮膚が一部、剥離したような感じで発赤してしまいました。テープの貼布を中止し経過をみているところです。これはいわゆるテープ負けになるのでしょうか?また、このまま経過をみてよろしいものでしょうか、ステロイド等の使用を検討した方が良いのでしょうか?以前、遮光テープの使用法の指導を受けた際には、テープ負けの場合4-5日間張らずに様子をみて軽快するのを待ってまた再開するような指示がありましたが、再開しても大丈夫なものなのでしょうか?
遮光テープの副作用であるテープ負け、テープかぶれ等の症状及びその対処・治療法について、あまり情報がありません。また、遮光テープの正しい使い方についても情報は少ないと思われます。御教授お願い出来ましたら幸いであります。

A3971 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
まさに「テープ負け」です。
もともと「遮光テープ」は「遮光」のために貼っているわけですから、「遮光テープ」で「テープ負け、テープかぶれ」を起こすならば、テープを貼らずに紫外線遮断(UVカット)の化粧品をお使いいただければ結構です。
「以前に同様の怪我をした際にテープの毎日の張り替えを指導されて」いたそうです
が、「毎日剥がして皮膚を洗い交換して」いると「テープ負け、テープかぶれ」を起こし
やすいので、「遮光テープ」を貼るならば、多少見た目が悪くても、テープが汚くなって周囲から剥がれてきたら(通常ならば数日~10日程度剥がれてこないはずです)、お湯でよく濡らし石鹸で洗って「遮光テープ」の糊を溶かして優しく剥がし、乾いたところで貼り直すようにしてください。

他には、「遮光テープを」貼る際に 受傷部の最も弱い部分にワセリンやクリームを塗って
一回り大きく「遮光テープ」を貼ったり(最も弱い部分にはテープはくっつきませ
ん)、「遮光テープ」を貼るたびにテープの方向を変えるなどして、肌を守るようにすると
良いでしょう。

診察はしていませんが、通常、「爪によって」できた「やや深めの擦過傷」ならば、遮光してもしなくても長期的な経過に大きな違いは出ないものです。
お母様の「心配でしたので念のために遮光テープを張って」いた気持ちは勿論、「初診の先生」の「遮光を勧め」た言葉も、「その後のフォローをして頂いた先生」の「今後は創はopenで良いとの診察」にも全て間違いはありません。

創傷の良好な治癒と瘢痕の最良の経過のためには、受傷直後に湿潤療法あるいは閉鎖療法の適応の判断、上皮後の経過観察と具体的な対処などのアドバイスが大切です。

ご心配ならば、定期的に形成外科や創傷治癒の専門医を受診して相談すると良いでしょう。
Q3972 相談者 ニックネーム:ゆーり 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

一年前に鼻の頭のホクロをくりぬき法でとりました。
そのあと、半年たっても赤みが消えず主治医に相談したところ、赤みを早く退かせるレーザーをあてる事になりました。そしてレーザーをあて1ヶ月後にまたみせに行きまだ赤みが残っていたのでもう一回赤みをとるレーザーをあてました。
あれから3ヶ月ほどたつのですがまだ赤みは消えません。若干薄くはなっている気がするのですが。
リンデロンという塗り薬をもらいそれを塗って夜寝ると朝には赤みはまったくないのですが
時間がたつとまた赤くなってきます。このまま赤みは消えないのでしょうか?

A3972 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご相談の通り「赤み」だけならば、時間の経過と共に徐々に目立たなくなります。
「赤みを早く退かせるレーザー」は通常、治療直後に「赤み」が消褪するので、レーザー照射後にまだ赤ければ、「1ヶ月後」あるいは「3ヶ月ほど」たっても「まだ赤みが残って」いるのは当然と考えます。

「リンデロンという塗り薬を」「塗って夜寝ると朝には赤みはまったくない」とすれば、まだ瘢痕の炎症が強い可能性もあるので、炎症が鎮まるのを待って下さい。

ご相談の内容だけでは症状の判断が出来ないので、主治医に相談するとともに、他の形成外科を受診してセカンドオピニオンを求めると良いでしょう。
Q3973 相談者 ニックネーム:コウキ 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性

ケロイドについて相談させていただきます。
まず今現在の状況を説明します。高校1年の時から出来始め今では、左右の顎と背中、尻にケロイドがありどうしても顔のケロイドは治したくて去年の夏からケロイド外来に行っています。
ニキビがひどかったためまず半年ほどビタミン剤や抗生物質とアクアチムクリームでニキビを落ち着かせてからケロイド治療ということで、だいぶ落ち着いたため今年1月終わりから注射治療してもらいました。左のケロイドは一個のケロイドがだんだんと大きくなったもので(3ミリ×5ミリ)ためしにやっていただいたところ大きくなるだけだった醜いケロイドが始めて平らになってきて色はともかく平らにはなるかもと希望が出てきました。注射後は先生に言われたとおりサージカルテープをずっと張っていました。
2月の終わりに次は左右のケロイドに注射してもらい左のケロイドはすでにシコリがあるだけの状態までへこんでいて注射後もあまり変わらなかったんですが、右のケロイドは大きいケロイドに3つ小さいケロイドが連結したもの(5ミリ×5ミリ)と少し離れて平べったいけど段々大きくなっているケロイド(2ミリ×5ミリ)があり両方に注射してもらったところ、一番大きなケロイドは少し凹んでくれて、平べったい方はかなり凹みました。
今回相談させていただきたいのはここからです。
先生には注射は抵抗力を落とすのでニキビが出来やすくなるため十分ニキビには気をつけるように言われていて出来始めたらすぐに抗生剤を飲みなさいと言われていました。震災までは小さいのが出来てもすぐに直って安心していたんですが、震災後からストレスがかかったためか治りが遅くなりニキビも多くなってきました。
4月に入って暖かくなってきてもテープを張り続けたのが原因か分かりませんが、左の連結している一番デカイケロイドの横に真っ赤な下から押し出るようなニキビが出来てしまい、これは高校時代にケロイドになって連結してしまったニキビと同じだと思ったんですが、やっぱり治らず昨日ケロイドの芯のようなものが出来上がっていました。ちょうどその日が診察の日で注射はせずにニキビを落ち着かせてからまた治療しようとのことで6月に来るよう言われたんですが、帰ったらケロイド化していて死にたくなりました。さらに頬にも去年から治らない赤いにきび跡があったんですが触った感じがケロイドで本当に最悪です。
今の状態で自分はどうすればいいのか、どうすれば少しでも良くなるのか、治療しないで現状維持が最善だったのか、一生この醜いケロイドがあってニキビからのケロイドに一生不安にすごさなきゃいけないのかと頭がおかしくなりそうでここに相談しました。
私は肌が非常に弱く、髭が非常に濃いです。今思えば最初のケロイドもニキビの上からがりがり剃って血を出しても治る前に剃る血が出るを繰り返してきたからかもしれません。頬のニキビからのケロイド?も痛みもなく少しポコッとしていたんですが気にせずシェーバーで上から剃っていたからなったのかもしれないなと思うと最悪の気分です。その部分だけ毛を剃らずに鋏で切って何とかするというような毛の量でも質でもなく非常に不潔になり、綺麗にするには剃るしかないんです。一時期は恥ずかしくて揉み上げから顎まで髭を伸ばしていたんですが左右の顎のケロイドの位置は対象ではないので変な風になるし、毛があたるとケロイドが痒くなるし、髭の中にニキビが出来てしまって直すには剃らないといけませんもう八方塞です。この髭があるためケロイドの圧迫が困難で、永久脱毛などはこの弱い肌とケロイド体質では不安で試せませんし、絶望しています。

A3973 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
毛穴に皮脂がたまるのが一般的な尋常性座瘡(にきび)ですが、細菌感染が加わり炎症がひどくなると治癒後に瘢痕が残ります。
赤く隆起した瘢痕は肥厚性瘢痕あるいはケロイドで、ご相談の状態は元の瘢痕の範囲を超えて大きくなる真性ケロイドと考えられます。

真性ケロイドは、正常な皮膚や通常の瘢痕に比べて、膠原繊維という組織が過剰に産生されている状態ですが、なぜ膠原繊維の増殖が停止しないのか詳しくは判っていないので、多くの場合、非常に治療に難渋します。

根本的な対策は瘢痕を作らない事になりますが、具体的には対症療法が主で、ステロイド局所注射やステロイドテープ貼付、シリコンジェルシート、スポンジやサポーターを使った圧迫療法のほか、トラニラストの内服も勧められます。

外科的切除や電子線治療を行うこともありますが、手術により更に大きなケロイドになる可能性や、電子線による副作用の可能性もあるので、専門医とよく相談をして治療方針を決めてください。

新しくにきびを作らないために、ディフェリンゲルの外用や髭のレーザー脱毛も検討しては如何でしょう。
Q3974 相談者 ニックネーム:さち 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

中三の子供の事で、ご相談したいのですが、口唇裂で生まれ鼻の下から唇にかけて、手術痕があります。
傷跡があまり目立たない方が多いのですが、ウチの子供は、ケロイドと言う程の盛り上がりはありませんが、傷跡の縫い目や、口唇付近の赤みなどがわりと目立ち、本人も気にしている様子です。
口唇口蓋裂センターにて、手術や再手術をしてきました。
幼児期に最終に手術してからは、八歳頃に 傷跡を擦り 傷跡の凹凸を減らす処置を外来でしましたが、それほど変化はありませんでした。
今回、定期検診を受け、高校生になってからの最終手術の話がでましたが、本人の気になる箇所を。。といわれましたが、主治医に傷跡を再手術で今よりも目立たなくなるようなら、。。。とお聞きしたところ、傷の赤みが、消えにくいタイプのようだから、再手術しても、また赤みが残るかもしれない、と言われました。
そこは、口腔外科のセンターなので、違う科での治療なら、傷跡が目立たなくなる可能性があるのでしょうか?
年頃の子供で、本人も気にしているので、何とかしてあげたいと思うのですが。

A3974 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「再手術しても、また赤みが残るかもしれない」というのが担当医の言葉そのものであるなら、「赤みが残る」可能性があるというだけの意味なのか、ほぼ確実に「赤みが残る」と考えているのか、どちらかが判りません。
口唇口蓋裂センターの担当医に確認すると同時に、不安ならば他の医療機関(形成外科や口腔外科)を受診してセカンドオピニオンを求めると良いでしょう。

男性の唇裂の治療は口唇の機能と形態の修正と共に、いずれ口髭が生えた時に髭の生えない瘢痕をいかに目立たなくするかまでを考慮して治療することが必要です。

今回の治療に限らず、整容面での治療にあたり、患者さんと担当医との相互信頼が大切なのですから、充分に理解して納得して治療をお受けになるべきです。

ご本人にお会いしていないのであくまでも一般論になりますが、高校生(10歳代後半の男性)ならば、焦ることなくじっくりと説明すれば、ご自身のおかれる状況を受け入れ、医師の説明を充分に理解することができるはずです。

希望する治療は患者さんが望めばいつでも出来るということを前提として、患者さんご自身と担当医の話し合いに任せてみては如何でしょう。
「年頃の子供」だからこそ、治療するかどうかはご本人次第で、ご家族は患者さんご本人の決定を実現させるためのサポートをする準備を常にしている、という姿勢をみせておくだけにしておくのが良いのではないでしょうか。
Q3975 相談者 ニックネーム:太郎 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

今中学三年生なのですが、小学六年生の頃に自転車から落ちてしまい顔を地面にぶつけてしまいました。
上唇と鼻の間をぶつけ血がでました。何日かすると傷は治ったのですが上唇の中にしこりができてしまいました。それが2~3年間なくなりません。
そのしこりのせいか唇が変な形にみえます。このしこりは手術などでとるしかないのでしょうか? 薬局にしこりをとる薬などないですか?

A3975 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「しこり」は皮下の瘢痕なので、更なる時間の経過と共に今後も徐々に軟らかく小さくなります。
1日1回指先でゆっくりと押しつぶすようにマッサージをすると、軟らかくなるまでの期間が多少は短縮できます。
一旦軟らかくなって数時間もすれば元の硬さに戻りますが、毎日続けると、徐々に軟らかさが増すので、根気よく続けてください。

治療をするかどうかはじっくりと時間をかけて検討すればよいのですから、まずは形成外科を受診して瘢痕の状態を診てもらったうえで具体的なアドバイスを貰い、ステロイド注射や「手術など」の治療について説明して貰うと良いでしょう。
Q3976 相談者 ニックネーム:Hs 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性

3年ほど前に、事故で自発呼吸が出来ない状態になり、器官切開をしてもらいました。
今の状態は、はっきりと穴が空いているのが、喉の少し下の真ん中にわかる状態です。
傷がただれてる、かゆいなどの症状はありません。ただ、見た目で穴が空いてるので、この傷を隠すのに苦労しています。
このような状況でも、形成外科で保険を使った治療をしてもらえるのでしょうか?
傷を消したいだけの場合、美容整形のような所でないと、治療してもらえないと聞いたことがあります。
だいたいの値段などもわかれば教えて下さい。

A3976 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「はっきりと穴が空いている」というのは、深い凹みがあるという状態でしょうか。
「傷がただれている、かゆいなどの症状」がない、あるいは発声に問題がないとすれば、「穴」が気管まで交通していないのではないでしょうか。

気管まで交通していても交通していなくても、整容的な目的あろうと機能的な目的であろうと、形成外科で修正手術が可能です。
治療法は必ずしも一つではありませんし、自費診療になるか保険診療になるかは診察をしないと判断出来ません。

「保険を使った治療をしてもらえる」かどうかや「だいたいの値段など」をお考えになって躊躇しているより、複数の形成外科を受診して、治療法と費用を説明して貰い、納得し、不安を全て解消した後に、治療法を選択し、施術を受けてください。
Q3977 相談者 ニックネーム:r 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

娘の事でご相談です。
5年以上前の自傷行為の傷跡がある前腕が、今も軽いしびれや違和感が残るといいます。特に、季節の変わり目や冬季にはじっと手を置いておけないような違和感があると言います。体調の良いときも軽い違和感やひきつれはあるようです。
このしびれや違和感を取り除くことは可能なのでしょうか。
古傷のこと、完治は難しいとは思いますが、何か緩和させる手段があればと思いご相談させていただいた次第です。

A3977 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
知覚神経の損傷があって「軽いしびれ」があるのかもしれませんが、瘢痕の「ひきつれ」が「違和感」となっているのかもしれません。
また「軽いしびれや違和感」は、心理的なものである可能性もあります。

まずは形成外科を受診して神経損傷の有無を診断して貰い、瘢痕の治療が有効か、ペインクリニックを受診した方が良いか、精神科受診やカウンセリングが必要かを検討すると良いでしょう。
Q3978 相談者 ニックネーム:richon 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

約30年ほども前のキズになりますが、私が3歳ころの時に遊んでいて眉と眉の真ん中に縦2cmほどのキズができました。母から聞いた話では、当時は縫わずに済ませたそうです。
現在でも線状のキズが割りとはっきり残っています。
外見を気にするようになったころから目立つ位置ということもあり、前髪でずっと隠してきました。
何年か前に皮膚科で傷跡の修正について聞いてみたことがあるのですが、「やっても今よりきれいになるか分からない、触らない方がいいかも知れない」と言われ何もしませんでした。
今になっても、やはり何とかならないものかと思っています。
このようなキズに関して、目立たなくできる可能性はあるのでしょうか?

A3978 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
診察をしなければ明確に申し上げることは出来ませんが、長い間気にして「前髪でずっと隠して」きたならば、瘢痕の治療を検討する意義はあります。
仮に、明らかに「今よりきれいに」ならないとしても、「触らない方がいい」ということはないでしょう。

各種レーザー、ピーリング、ヒアルロン酸などのフィラー注入、細胞増殖因子や培養線維芽細胞、あるいは自己脂肪の移植などの治療の提案があるかもしれませんが、複数の医師の診察を受けて、それぞれの治療を十分に理解して治療法、治療する機関を選択してください。
Q3979 相談者 ニックネーム:ごんら 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

2歳になる娘が2ヶ月ほど前に頬を虫にさされ、掻き壊してしまいました。皮膚科の医師によると真皮がめくれた状態とのことでした。
傷が治るまでには2週間ほどかかり、現在は赤い痕になったまま、当初より若干茶色っぽくなってきた感じですですが、色が薄くなる感じでもありません。このまま痕にならないか親としては心配です。
外出の際は日焼け止めクリームをぬり、注意はしているつもりです。テープも張りましたが、本人が気になりすぐに剥がすのであきらめました。
以前に傷になり2~3ヶ月後にはもっとも赤くなると聞いたことがあるのですが、これはどうしてですか?
これから一般的には色は落ち着いていくのでしょうか?
どのような経過をたどるのか、教えてください。今できることは紫外線の防止ぐらいでしょうか?

A3979 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
生体が外傷の傷(創)の治癒過程の生理的反応で、線維芽細胞や膠原繊維などが増殖して瘢痕が形成されます。
通常、瘢痕は白く平らな傷跡として治りますが、赤く盛り上がって肥厚性瘢痕やケロイドになることもあります。
瘢痕の「経過」は、創傷治癒センターホームページの『傷についてもっと詳しく』の項をご参照ください。
http://www.woundhealing-center.jp/kizu/kizuato_howto.html

「紫外線の防止」に努めるとともに、形成外科で定期的に診てもらうとよいでしょう。
Q3980 相談者 ニックネーム:くまっこ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

子宮筋腫にて1月21日に開腹手術を受けました。埋没式にて縫合していただき抜糸等の治療はありませんでした。
手術後7日で傷を覆っていたテープは剥がされそれ以降テープやガーゼは必要なく腹帯のみ3ヶ月ぐらい着けておいてくださいといわれました。
傷はすっかり乾いて瘡蓋になっている状態です。体調も体力の回復も大変順調です。さすがにまだ傷は痛々しいですが実際の痛みはありません。
きれいに傷を治すためにはこのままでいいのでしょうか?

A3980 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
手術が無事に済んだ時から、瘢痕を目立たなくする治療が始まっているとお考えください。
一般的には、瘢痕の安静・圧迫のためにテープ貼付を3~6ヶ月間継続し、時にはシリコンシートやスポンジ圧迫、薬の内服、貼付、注射を併用することもあります。
治療法は全ての瘢痕に一律に選ばれるわけではなく、瘢痕の状態を診て適時決定されます。
婦人科の担当の先生は診察をなさったうえで、これまでの経験から最適と判断した治療をアドバイスしてくださっているのでしょうが、瘢痕治療は専門でないようですから、「きれいに傷を治すために」なるべく早く形成外科を受診なさることをお勧めします。

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