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創傷治癒よくある質問

  1. 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
Q3961 相談者 ニックネーム:N子 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

先日、テレビで培養皮膚の話題を放送していましたが、傷跡を治すためにその方法を使うことができるのでしょうか。
10年前ほどに、エキスパンダー手術を受けてあざをとり、縫い合わせる手術をしました。
場所が首から肩にかけての日常的によく動く場所だったので、はじめは縫い目が細かったのですが、次第に広がり、今では幅2センチ、長さ10センチぐらいの傷跡が残っています。ケロイド状になったり、盛り上がったりしていない傷跡です。
医学の進歩があればそのうちに何か治る方法がでてくるのでは?と思っていましたが、1度できた傷をきれいにするのは難しいだろうという思いで過ごしていました。
しかし、先ほどの「培養皮膚」のことを知り、この方法を一般の人が受けられる状況にあるのか、また受けられるとしたら、傷跡治療に有効なのか知りたいのでお願いします。

A3961 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
自家培養表皮は重症熱傷の治療材料として保険適応ですが、その他の疾患については、自費診療として「一般の人が受けられる状況」になっています。
また培養自家組織を移植して「傷跡治療」をする際も、培養表皮、培養真皮、それらを組み合わせた複合型培養皮膚を使用するなどの判断、あるいは自身の血液から細胞増殖を促す因子を作って併用するなど、治療法の決定には高度な判断が必要です。

「ケロイド状になったり、盛り上がったりしていない」「幅2センチ、長さ10センチぐらいの傷跡」ならば、瘢痕切除のうえ縫縮した方が良い場合もあります。

具体的なアドバイスには診察が必要なので、まずは形成外科を受診して相談して下さい。
Q3962 相談者 ニックネーム:sasa 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

6、7年程前に、親族から脇のにおいが気になるからと言われワキガの施術をプレゼントされ、他の治療法を試す事もせず軽い気持ちで施術を受けてしまいました。
施術の前に執刀する方から傷跡は殆ど目立たないとの説明を受けたのですが、みみずばれやひきつりが残り、色も黒ずんでおり、かなり気持ちが悪く目立ちます。術後約1年後に施術を受けた所で相談したところ、傷跡は2、3年で目立たなくなると言われビタミン剤などを勧められ3万円で購入しましたが、6年以上たった今でも全く変わらず、傷跡が目立ちます。
恥ずかしくて人前にさらす事もできず、施術を受けた事を今でも後悔しています。傷跡をなくす方法はないでしょうか?どうぞ宜しくお願い致します。

A3962 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「みみずばれやひきつり」の修正には瘢痕切除・瘢痕形成術が必要かもしれません。
「色も黒ずんで」いるのは、ハイドロキノンなどのいわゆる美白剤や低出力レーザーを試してみるとよいでしょう。また赤みを伴って「黒ずんで」いるならば、ロングパルスYAGレーザーなどが有効です。
瘢痕や色素沈着の治療は様々な治療法を組み合わせて検討する必要があるので、まずは複数の形成外科を受診して、アドバイスを聴いてみてください。
様々な提案を理解して、ご自身で納得したうえで治療法を選択してください。

時間の経過を待つだけでも今後も多少ずつ改善がみられる可能性はありますが、「6年以上たった今でも」「恥ずかしくて人前にさらす事もできず、施術を受けた事を今でも後悔して」いるならば、積極的に治療に取り組むことをお勧めします。
Q3963 相談者 ニックネーム:misya 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

14歳の時にひどい帯状疱疹を患い首から肩にかけてやけどのような傷跡があります。数年後に形成手術をしましたがケロイド体質でダメでした。
当時よりは赤みが無くなった為薄くはなりましたが、やはり縫った後などは鮮明に残っているので、髪をアップにする事も夏にノースリーブを外で着ることも出来ずに毎年夏になれば、一度でいいからノースリーブを着て歩きたいとこの年齢になっても思います。
テレビで培養皮膚というすごい物が医療で使われていることを知り驚きました。きっと傷跡を気にしないで出す事も可能ですが、人それぞれ、私にとってはコンプレックスなのでできませんでした。
本当に傷跡が分からなくなるように皮膚再生されるのでしょうか?
また費用はどれくらいかかるものなのでしょうか?

A3963 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
残念ながら「培養表皮の治療」をしても、「傷跡が分からなくなるように皮膚再生される」わけではありませんし、「培養表皮の治療」は特定の疾患にのみ保険適応となっているので、自費診療の扱いになった場合は施設によって費用は異なります。
また、ご相談の内容から「形成手術」のあと肥厚性瘢痕が生じたもので、元々の「ケロイド体質」ではないだろうと考えますが、真の「ケロイド体質」ならば「培養表皮の治療」の適応はありません。
残念ながら今のところ、どんな治療法でも、「傷跡」を目立たなくは出来ても、全く無くすことは出来ません。
「傷跡」(瘢痕)の治療は、外用薬や内服薬、レーザーなどの保存的治療から瘢痕切除や培養表皮移植などの侵襲的治療まであらゆる治療法を組み合わせて検討すべきものです。
まずは形成外科を受診して下さい。
焦ることは無いのですから、複数の専門医に、症状に合った治療の組み合わせを提案して貰い、それぞれの処置や治療で得られる結果と予測される経過を十分に理解して、実際に治
療をするかをゆっくりと考えましょう。
専門医を受診して治療法を提案していただいた後に、治療しないと決めることも、遠慮する必要はないのです。

診察をしていないので具体的な治療法のアドバイスは出来ませんが、「縫った痕などは鮮明に残って」おり「髪をアップにする事も夏にノースリーブを外で着ることも出来ずに」いた
「首から肩にかけてやけどのような傷跡」ならば、何らかの治療で現状よりも目立たなくなる可能性はあります。
「傷跡」の治療は自身が主役なのですから、判断を医師任せにするのではなく、治療効果はもちろんのこと、どこで治療するか、あるいは治療期間や費用など様々な方向から検討して下さい。
Q3964 相談者 ニックネーム:織姫 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

7月に帝王切開をしました。ケロイド予防とのことで、ヒルドイド軟膏とサージカルテープでの固定を勧められました。ヒルドイドの後テープを張ろうとするとべとつきうまく貼れません。テープが貼れるまでに時間がかかるので頻回の授乳や育児にかかわることで疲れてしまい、ヒルドイドのみぬって寝てしまうこともありました。
2日くらい前から傷の下の2センチぐらいだけひきつれ感があります。縦に切開してありますが、下の方が赤く、盛り上がったように治っています。これをケロイドというのでしょうか?すごく不安です。テープだけもしくはヒルドイドだけではケロイドは予防できないのでしょうか?

A3964 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
帝王切開後の瘢痕のうち、下腹部の有毛部に近い部位は比較的、肥厚性瘢痕やケロイドが生じやすい部位です。
ご相談の通り「ヒルドイドの後テープを張ろうとするとべとつきうまく貼れません」し、「ヒルドイド軟膏とサージカルテープでの固定」の両方、あるいはどちらかのケアをしていても、肥厚性瘢痕やケロイドを「予防」出来ない事も少なくありません。

ケロイドは元の瘢痕の範囲を超えて赤みと盛り上がりが大きくなるので、「赤く、盛り上がったように治って」いて「ひきつれ感が」あるだけならば肥厚性瘢痕と考えられます。

直ぐに治療するか何もせず経過をみるかは後に検討することにして、産科の主治医に相談して、形成外科を紹介して貰うとよいでしょう。
Q3965 相談者 ニックネーム:アップル 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

5,6年前に、肩に脂肪の固まりがあり、このままでは、大きくなると皮膚科の先生に言われました。
切開しましたが、未だに、傷跡が痛みます。10センチほど赤く盛り上がっています。
見た目も、目立つので、何とかしたいです。

A3965 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
通常、手術後の瘢痕は、時間の経過と共に成熟し、白く平らな外観に変わります。
肩は動きが多く比較的肥厚性瘢痕の出来やすい部位のため、「5、6年前」の手術にも
かかわらず、「10センチほど赤く盛り上がって」「傷跡が痛」む状態のままなのでしょう。
トラニラスト内服、ステロイドテープ、ステロイド注射、レーザー治療などで赤みと盛り上がりが改善すれば、瘢痕が軟らかくなって痛みも軽減する可能性があります。
白く平らになっても瘢痕の幅は変わらないため、幅の狭い目立ちにくい瘢痕にすることを望むならば、肥厚性瘢痕を切除して緊張がかからず擦れにくい方向に修正する瘢痕形成術が効果的
です。
形成外科を受診して相談して下さい。
Q3966 相談者 ニックネーム:nerine 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性

1962-6 8歳の時、交通事故で、右脚膝下から足首までの4分の3位に、大腿部の皮膚分層植皮。ひきつれは何ケ所か残ったが、以後痛みなし。
2007-7 肩凝りで、マッサージに行き、そのあと、マッサージ機を使い、脚に血圧計のようなもので、15分間くらい強い圧迫を受け,以後、右脚不調。
2010-5 パソコンと精神的ストレスで睡眠薬服用。以後ずっと服用。
2010-8頃 猛暑で、冷房で右脚が冷えるとつっぱり、消すと暑さで赤くなり熱がこもったようになり、痛みがある 。就寝すると、皮膚柔らかく恢復している。
2011-3頃~ 皮膚の下の組織のひきつれと数カ所色が濃くなっている部分(膝下、ふくらはぎ、足首、主に移植した部分)が午後になると硬くなって痛みつよくなり、常にチリチリし、知覚過敏に。下着のゴムの圧迫や裏地のスレも苦しい。手足の甲がむくんで右脚重くなり、歩くとふらつく。痛みで右則頭部違和感ある。

マッサージ機を使い、脚に血圧計のようなもので、強い圧迫を受けた後遺症ということはあるでしょうか。いまペインクリニックに行っていますが、脚はデリケートなので、注射を打つことができません。根本的に痛みをとるのは、循環器、皮膚科、形成外科、どこへ行ったらよいでしょうか? 

A3966 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「マッサージ機を使い、脚に血圧計のようなもので、強い圧迫を受けた後遺症」ではないでしょう。
記載の症状から、原因はムクミ(浮腫、リンパ浮腫)と推測されます。弾性ストッキング、下肢拳上、マッサージ、適度な運動が「痛み」などの症状改善に有効です。
主治医はペインクリニックのままで、形成外科、内科におかかりになってはいかかで
しょう。下肢静脈瘤や血管炎が原因になることもあるので、循環器内科や血管外科の診察も必要です。
Q3967 相談者 ニックネーム:うみ 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

肉割れが日々増えていますリザベンやヒルロイドや体重が増えないようにしても、増えています。二の腕が酷く、日々苦しんでます。目立たなく増えなくなる方法を教えて下さい。

A3967 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「リザベンやヒルロイドや体重が増えないようにしても」、出来てしまった「肉割れ」は著明には改善しません。
真皮層が裂けて出来たのが「肉割れ」なので、「肉割れ」が完全に無くなることはありませんが、レーザー、RF、メソセラピー、CO2療法、コラーゲン摂取など様々な治療が講じられますし、エステテックサロンの施術も無効ではありません。
美容皮膚科、美容外科を受診して、相談して下さい。
Q3968 相談者 ニックネーム:のあ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

子供がすべって転んで顔の頬のあたりを強打してものすごく腫れました。整形外科に行ったのですが管轄外といわれ、診てもらえませんでした。
それから、一週間ぐらいでだいぶ腫れもひいてきて青くなっていたのもだいぶ消えてきたので安心していたのですが、笑った時にえくぼのようにへっこんでいることに気がつきました。(ちなみにまだ少し青いです。へっこむ辺りのみ)
これは骨が陥没しているということでしょうか。すぐにでも病院にいったほうがいいのでしょうか。

A3968 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
診察をしていないので具体的なアドバイスは出来ませんが、おそらく真皮層の線維の断裂か、頬の筋肉の損傷があるのでしょう。
「笑った時にえくぼのようにへっこんでいる」のは、皮下出血後の表皮と皮下組織の癒着の可能性もあります。
時期をみてマッサージをするだけで改善されることもあるので、直ちに治療をしないとしてもまず形成外科を受診しておくと良いでしょう。
仮に骨にヒビはあっても「陥没している」ことは無いでしょうし、骨の治療は必要ありません。
Q3969 相談者 ニックネーム:とも 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

美容外科でジェル状非吸収物を注入しました。将来肉芽腫、しこり、硬化の可能性があると言われ意気消沈しております。
鼻根に入れてあるのですが、将来症状が出てしまったときに、出来るだけ傷跡を残さずに摘出することは可能ですか? 皮膚移植となると目立つものなのでしょうか?

A3969 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「ジェル状皮吸収物」の製品が特定されていないので、特徴をとらえての具体的なアドバイスが出来ません。
一般的にジェル状皮吸収物は、従来の注入剤のように周辺の組織に流れ込むことは無く、注入後固形化し、1ヶ月ほどで周囲に被膜が形成されるので、通常に挿入されるプロテーゼと同じように一つの塊として「摘出する」ことが可能とされています。
「肉芽腫形成、しこり、硬化」あるいは露出があっても、通常ならば、「皮膚移植」の適応にはなりません。
Q3970 相談者 ニックネーム:jun 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性

2ヵ月前、形成外科で赤みの抜けない幅のある瘢痕の切除手術を受けたのですが、傷が塞がらなかったのか、元より幅の広い赤い瘢痕になっています。
受診すると特に何も言われず「赤いのはまだ時期が浅いから」と言い、なぜ幅があるのか問うと「糸が切れたのかな」と言われました。
時期が浅いのは承知ですが、赤みのある瘢痕を切除して、同じ場所にまた元より大きい瘢痕をつくって今後改善するのでしょうか?
手術直後、切開していない部分が大きなシワのように寄っていて、歪に縫われていました。

A3970 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
やや専門的な言い回しも含まれますが、ご自身のお身体のことですから、ぜひご理解なさってください。
創傷治癒は、組織欠損部が瘢痕を形成せずに損傷前の組織に戻る「再生」と、炎症を伴って肉芽が瘢痕組織に置き換えられていく「修復」のどちらかの機序で行われます。
人の皮膚で再生が期待できるのは真皮までの欠損創なので(つまり再生するのは表皮だけ)、真皮深層までの創傷ならば必ず瘢痕が残ります。
言い換えれば、創傷治癒の過程で、真皮や皮下脂肪の欠損部を瘢痕組織が埋めて修復され、その上に表皮が再生するのです。

瘢痕切除術は、瘢痕を切除した部位に新たな瘢痕組織が形成されないよう、皮下の縫合で真皮および表皮が盛り上がるくらいにしっかりと縫い寄せます。
通常は、身体の動きに合わせて瘢痕(術後創)の周囲の組織に緊張がかかり引っ張られ、盛り上がりは徐々に平らになります。
一方、動きの大きい部位にもかかわらず、皮膚の緊張が強過ぎるなどの理由で盛り上がりを作れなかった場合や、皮下の縫合糸が比較的早めに切れてしまった場合、幅広い瘢痕が形成されてしまうのです。

術後3ヶ月程度までは赤みが強くても、徐々に色調は落ち着いていくのが一般的ですが、
幅広くなった瘢痕が縮んで細くなることはありません。
術後2カ月ならばまだ経過を待つ時期ですが、まずは担当医に今後の治療方針をお尋ねになり、それでも不安があるようなら、他の形成外科を受診してセカンドオピニオンをお求め
になることをお勧めします。

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