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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
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- Q4391 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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先天性耳前瘻孔というのだそうですが、次男の耳のところに小さな穴があって、しばしば化膿します。手術でなおるものでしょうか。また、その時期はいつごろがよいのでしょうか。
- A4391 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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顔に何ヵ所か、生まれつきの瘻孔を生ずる場所がありますが、いちばん多いのはこの場所です。普通、耳たぶの上のつけ根の上の部分に多く見られます。見かけは小さな穴ですが、奥が深くて袋になっていたり、耳の軟骨に通じていたり、また外耳道の奥深く通じていることさえあります。しばしば両側に見られます。治療方法はただ1つ、手術をしてとり除くことです。手術の前に十分にゾンデなどで奥行きを調べておきます。そして手術の際は色素を中に入れて、その広がりを十分に確認しながら完全にとり除くようにします。1度取り残しをつくると、2度目の手術は非常にむずかしくなります。子どもの場合には全身麻酔が必要になります。おとなの場合は、浅ければ外来手術も可能ですが、奥深いことが予想されるときは、やはり入院して十分な準備をして手術を行ないます。
手術の時期は特にきめはありません。ただあまり小さいと麻酔もめんどうですし、やはり2~3才以降が無難でしょう。そのままほうっておいて特に危険のあるものではありませんが、ときどきくさい汁が出てきたり、また場合によっては化膿したりしますから、適当なときに取っておいたほうがよいと思います。いったん化膿すると、手術は非常にやりにくくなります。ご質問のように、化膿を繰り返している場合には、手術が必要になります。ただ、化膿したことのないものとくらべて手術がやりにくいことと、現在化膿しているときに手術を行なうと感染が広がりますから化膿していない時期を見はからって手術を受けなければなりません。
- Q4392 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性
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生まれつき目からほおにかけて、かなり大きいブドウ酒のような色の赤いあざが広がっています。手で押えると、その部分は消えますし、隆起もしていないのですが、なんとかなおす方法はないでしょうか。
- A4392 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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顔に限らず、手足や首でも同じように薄桃色のあざをみることがあります。割合広範囲に、地図状に広がっています。これは、こまかい毛細血管が余分にあるだけなので、単純性血管腫と呼んでいます。またご質問のように、ちょうどブドウ酒に色が似ているので、ポートワイン・ステインとも呼びます。
生まれたときからあって、しかも成長してもほとんど変化しません。そして、ほとんどが毛細血管なので指で押せば白く消えますし、全く平らなので、薄く化粧すればわからなくなります。ところが、これがいちばん私どもは治療にてこずるのです。つまり、元来が薄くて目立たないために、どんな治療法をためしてみても、かえって治療のあとのほうが目立つようになることもあるからです。
赤色が濃い場合や広範囲の場合は赤色によく反応するレーザー(DyeレーザーやVビームレーザーなど)の適応です。治療時期はいつでも構いませんが、小児の単純性血管腫は成人に比べ浅い所に存在するうえ、血管が幼若でレーザーに反応しやすい為、生後数カ月から治療を開始することも少なくありません。
それでなければ、カバーマーク(あざや傷あとを隠すためにつくられているクリームで、一種のドーラン化粧のようなもの)などでうまく隠したほうが無難だと思います。化粧品にかぶれる場合とか、お化粧で隠せても、その下にあざがあるということが、どうしても気になるという場合には、切除縫合や植皮などの手術を組み合わせて行ないます。ただこの場合は、お化粧しても継ぎ目は隠しにくくなる、ということを覚悟しなければなりません。
また、単純性血管腫だけだと思っていると20代、30代になって、一部分が盛り上がってくる場合があります。これは単純性血管腫のほかに、海綿状血管腫の芽があって、からだの成長とともにはっきりしてきたのだというように考えています。ある程度でその増殖は止まりますが、このような場合には、レーザーや手術でとり除きます。また、表面が単純性血管腫であって、その下に海綿状血管腫があったり、また単純性血管腫が別の全身性の病気の一部にすぎない場合もあります。このような問題は、やはり専門家の判断をあおぐことになります。
- Q4393 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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4才になる長女。みつくちの手術を受けてくちびるはよくなったのですが、それに何本か足りないようです。歯の治療を受けてよいでしょうか。
- A4393 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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みつくちに伴って、しばしば歯ぐきが割れていることがあります。またこれがひどくなれば、奥まで割れたいわゆる口蓋裂というわけです。このような場合は、当然割れた部分に歯がはえてきません。また、たとえはえてきても不ぞろいになります。歯に関してはあわてて手をつけないで、永久歯にはえかわってから矯正を行なうなり、足りない場合はブリッジを入れるように、歯医者さんのほうではすすめています。もちろん普通のむし歯の治療は、それと関係なく行なってください。最近では子どものむし歯も治療が行き届いて、ほうっておかれることはあまりありませんが、できるだけ歯の状態をよくしておかないと、将来の矯正がますますやりにくくなります。
口蓋裂の場合には、もう一つ別の問題があります。まん中で骨が割れているために、上あごがまん中に押しつぶされたような形になることが多いのです。普通は、口蓋裂の手術としては口の中の粘膜をとじるだけですが、この変形を防ぐために、一時骨を移植したりしたこともあります。しかし最近の考え方としては、適当な時期に顎矯正といって特別な装具で上あごを両側へ押し広げるようにして、欠損部へブリッジを入れてささえをつくればあごの形も正常になり、またよいかみ合わせが得られるようになります。
子どものときの手術が不適当だったり、また矯正が十分に行なわれなかった場合には、おとなになって上あごの変形がひどく目立ってくることがあります。正常人では上の歯が下の歯より前にかぶさっていますが、逆に下の歯が上の歯より前に出ているのを反対咬合と呼んでいます。これは下あごの発達し過ぎた「下顎前突症」に見られますが、口蓋裂の場合には、反対に上あごの発育が悪くて上の歯がうしろに退いた形になってしまうのです。いままでこれを義歯だけでごまかしていました。
最近では、骨切術といって、上あごの骨を切り離して十分に広げ、前方へ移動して、間隙に骨を移植してささえるという手術も開発されました。これはあごの変形を土台からなおすためで、顔豹もドラマチックに改善されますが、なかなか大手術です。
- Q4394 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性
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生まれつき右腕に大きな赤あざがあります。ずっと以前、アイソトープ治療をしたのですが、効果はありませんでした。何かよい方法はないでしょうか。
- A4394 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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生まれつきの大きな赤あざというと、おそらく単純性血管腫だったのではないかと思います。アイソトープというのは放射線療法の1つですが、血管腫に対しては放射線療法はほとんで効果がないということがわかってきました。また治療に必要な量を皮膚にかけますと、どうしても皮膚障害を起こします。ごく初期は軽いやけどのように赤くなったり、またあとが黒ずんだりして色が残ります。これがいったん消えても、数年から十数年すると皮膚がカサカサに白くなってくる場合があります。こういう変化を、放射線皮膚炎と呼んでいます。このように放射線皮膚炎になった皮膚から、数十年すると、まれにガンが発生することがあります。
冷凍療法、電気凝固法、放射線療法などの治療は副作用が伴うことが多く、現在ではほとんど行われません。Dyeレーザー(色素レーザー)が有効で、数回の治療で色が薄くなりはじめます。Vビームレーザーも効果的です。
四肢や手掌、足底よりも顔面、躯幹の単純性血管腫の方がレーザー治療できれいになるようです。
- Q4395 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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5才の長男です。口蓋裂の手術は成功したのですが、幼稚園の先生から言葉が聞きとりにくいので、言語治療をしたらどうかとすすめられました。
- A4395 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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口蓋裂は、1才半で手術をすれば、2才でしゃべり始めるのにまにあいます。ほとんどの場合は自然に、普通にしゃべれるようになります。しかし、手術時期が遅れたり、また元来口の中の筋肉の働きが弱かったりすると、うまくとじたように見えても、しゃべるのに支障が出ることがあります。
いちばん多いのは「開鼻声」といって、鼻に息が抜けて「か行」の発音が不明瞭になるものです。「かきくけこ」が「あいうえお」に近い音になってしまいます。そのほか前歯が欠けていたり、また口の中に傷あとがあったりすると、それぞれに発音障害が起こります。しかしいちばん多いのは、のどの奥がうまくとじない、いまいった開鼻声の問題です。
この問題を専門に分析治療してくれるのが、言語療法士です。原因に応じて、言語治療を行なう場合と、再手術をすすめられる場合とがあります。再手術というのは、まだ口の中が完全にとじていなかったり、筋肉の働きが悪い場合に、手術によってこれを再建する方法です。手術する程ではない場合に構音を手助けするスピーチエイドという器具を上顎につけることもあります。
言語療法というのは、一応できるだけの手術はやったという前提で始められます。まず患者さんのまだ待っている筋肉を、最大限に活用するような練習を行ないます。またこの口蓋裂の患者さんは、みな自分の発声になれてしまっていて、ほかの人のと違うということがわかりません。そういうことで、テープレコーダーなどを使った耳の訓練も必要になります。
言語治療を受けないで、異常な発音のまま大きくなってしまいますと、知らず知らずのうちに正常でない発声の仕方をするようになってしまいます。これを異常構音と呼んでいますが、こういう悪いくせがついている場合には、まずこれをとり除くことから始めなければなりません。
最近ではいろいろな診断技術や、新しい治療方法なども開発されてきました。しかし、言語治療を必要とするお子さんの数にくらべて、言語治療士があまりにも少ないので、だれでもが必ずしも十分な治療が受けられないのが問題です。また、かなり本人の根気と努力がたいせつです。5才くらいならば、いまから治療を始めれば、よくなる見込みは十分にあると思います。
- Q4396 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性
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生まれたときから、下くちびるのところに厚ぼったい青あざがあります。高校時代にラジウム治療と手術をしましたが、その後かえってくちびるがふくらんだりして、結局なおらないのですが。
- A4396 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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青あざといわれましたが、青黒く見えるということで、むしろ血管腫である赤あざの部類に入ると思います。分類からいうと、海綿状血管腫と呼ぶものでしょう。これは単純性血管腫と違って、毛細管よりももっと太い静脈が海綿のように増殖してしまったものです。どういうわけか、割合にくちびるのあたりに多く見られます。また、ほうっておいてもなかなかひとりでにはなおってくれませんので、どうしても治療が必要になります。
最も効果的なのは手術療法です。血管腫の部分をくさび型に切りとって寄せてしまうのですが、そうとう切りとっても、元来厚ぼったくなっていますので、形はむしろよくなります。血管腫が大きくて、切りとるとつれがきたり、寄りそうもないときは、くふうして皮弁の粘膜弁という手術を行ないます。
高校時代にラジウム治療を受けたということですが、おそらく効果はなかったでしょう。また手術を受けたということですが、いま述べたくさび型に取る手術であったと思います。その場合、範囲が広いと完全には取りきれないで、両側に血管腫の部分を残してあることがあります。こうして残された部分は、手術のあとでひとりでにしぼむ場合もありますが、逆に思春期以降に増殖してくる場合もあります。そのようなときは手術を反復して、形をととのえてゆきます。
- Q4397 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性
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口の左ななめ下に、大きなほくろがあります。以前から取りたいと思っていたのですが、傷あとは残るのでしょうか。また、ほくろはガンになるとも聞きましたが、どうなのでしょうか。
- A4397 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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昔、何かの本で読んだのですが、ひまな学者が丹念に調べたところ、人のからだには平均43個のほくろがあるという報告をしておりました。実際にはもっとあるような気もしますが、いずれにしてもよく見れば、ほくろはからだじゅうにあるのです。これをいちいち取っていたら傷だらけになりますが、私どもは次のような場合に、ほくろを取ることをすすめています。
1 顔のように目立つところにあり、本人が特に気にして取りたいという場合。
2 悪性のものが疑われる場合、ないしはそれを予防したい場合。
これは医師が判断をくださないといけませんが、およそ次のような場合が考えられます。
① ほくろが急に変化した場合。たとえば急に大きくなったり色が濃くなったり、また回りに飛び火したように黒い点々ができたりした場合です。また、普通のほくろですと出血することはあまりありませんが、こすらなくても出血したり、かさぶたをつくったりした場合も注意したほうがよいようです。
(1) 刺激を受けやすい場所にあるほくろは、予防的にとり除いたほうがよいといわれております。たとえば、手のひらや足の裏のように絶えずこすれるところや、重みのかかるところ、同じような意味でベルトのあたる部分、ブラジャーのストラップのあたる部分のほくろなどがこれにあてはまります。
(2) 同じほくろでも丸く盛り上がっている、いわゆるあんこをつけたようなほくろは、むしろガンになることがまれで、かえって平らな茶褐色のもののほうがガンになりうるとされています。
いずれにしても、ただのほくろが悪性化したかどうかは、医師でも判断のつかない場合が多いのです。疑わしければ、手術をして取ったものを、病理学者に調べてもらわなければなりません。
ガンが疑われている場合には、傷あとは二の次になりますが、1のように目的が美容であるときには、傷あとが目立っては台なしです。しかし、幸いなことに形成外科的に、しわの方向に切開線を選んで、ていねいに縫合を行なえば、傷はほとんど目立たなくなります。もちろん、よく見れば多少細い白い筋はあるにしても、もとのほくろよりはずっと目立たないといえるでしょう。
一つ注意しておきたいのは、ほくろの直径よりも傷の長さのほうが2倍3倍長くなるということです。丸いものをそのまま切りとって寄せてしまいますと、両端がどうしても盛り上がってしまいます。この盛り上がりを防ぐために、回りの皮膚も含めて、紡鍾形に切りとますから、傷がほくろよりもずっと長くなってしまうのです。しかし、このような長い平らな傷のほうが、短いでこぼこの傷よりもずっと目立たないわけです。どの傷にもあてはまることですが、手術して数週間か数ヵ月の間は多少赤い筋は残りますが、半年から一年で消えてゆきます。
ごく小さいほくろですと、電気メスで焼きとることもできます。ただ2~3ミリ以上の場合にはあとは水疱瘡のようなへこみが残ってしまいますから、最初から手術で切りとったほうが無難でしょう。
- Q4398 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:20歳 性別:女性
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みつくちの手術をし、その後、数回修正手術を受けました。くちびるはよくなったのですが、鼻が変形したままです。なおるでしょうか。
- A4398 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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みつくちの場合に、鼻の変形が最もなおしにくいのですが、その程度に応じていろいろな方法が可能なので、簡単に説明します。普通よく見られる変形は、みつくち側(患側)の小鼻が押しつぶされたような形になっています。そしてよく見ると、鼻の筋が反対側に、つまりみつくちでなかった側(健側)にゆがんでいます。鼻の中でも、それに従って鼻中隔も健側に湾曲しています。当然、鼻中隔だけでなく、鼻の骨も全体に同じ方向にゆがんでいます。
昔はなるべく簡単な方法で、表にあらわれた部分だけをなおすようにしていましたが、最近では土台から骨を組みかえてゆくような手術も行なわれています。
それぞれの方法を次に列記します。
1.小鼻に限って軟骨のゆがみを矯正したり、多少皮膚の不足を補ったりする方法。
2.1.と同時に鼻中隔のゆがみにも手をつける方法。
3.みつくちのある側(患側)は土台から落ち込んでいる場合が多いので、そこに骨やシリコンを移植して小鼻を持ち上げる方法。
4.骨のゆがみはそのままにしておいて、シリコンでいわゆる隆鼻術に準じて、まっすぐな鼻筋をつける方法。
5.骨切術といって、鼻の骨をばらばらにほぐして組み立てなおしてゆく方法。
これらの方法を、変形の程度の応じて私どもは使いわけてゆきますが、反面、患者さん自身がどこまで徹底的に矯正したいかということによっても治療方針は違ってきます。
いずれにしても、全身麻酔と1~2週間の入院が必要になります。
- Q4399 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:女性
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顔に薄いシミのようなものができ、医師からは扁平母斑と診断されました。これにはよい治療法がないといわれたのですが、どうしたらよいのでしょう。
- A4399 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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扁平母斑はシミの広がったような薄い茶色のあざで、よくさがせば小さいものはだれにでもあるのではないかと思います。しかし、露出部分で広い範囲のときは、治療を希望されるようになります。
扁平母斑に対して試みられる治療方法に、サンドペーパー法があります。色素は皮膚のごく表層にあるので、サンドペーパーをかけると一応は白く抜けます。ところが毛穴や汗腺のような「皮膚の付属物」と呼んでいるものに沿って、色素をつくる細胞が皮膚の奥深く入り込んでいます。そのため、せっかく白くなったものが、1~2ヵ月するとまた毛穴の回りから茶色のシミのように広がってくるのです。
そこで何ヶ月かおいて、もう一度サンドペーパーを繰り返します。こうして数ヵ月おきに数回サンドペーパーをかけますと、全体がまだらな感じですが薄く、回りの皮膚に近い色になってゆきます。もちろん局部麻酔が必要ですし、また子どもの場合は、全身麻酔を使います。広範囲だと、全体を一度に削らないで数回に分けて行ない、長期間手術を繰り返すようになります。
現在最も効果があってお勧めできる治療はレーザー治療です。ルビーレーザー、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、YAGレーザー、QスイッチYAGレーザーなどが使われます。
思春期になってできた扁平母斑はほとんどの例でレーザーが効きますが、生まれながらの場合は再発をすることが少なからずあります。
皮フの薄いうちにレーザーをあてると効きやすいので、先天性の場合は乳児期(0歳児)のうちに治療を開始することも少なくありません。
まず一部分にレーザーを当てて、効果を確認してから本格的に治療を開始すると良いでしょう。
- Q4400 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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待望の長男が生まれましたが、みつくちと口蓋裂なのです。手術でなおると聞きましたが、時期はいつごろがよいのでしょうか。また、どこまでよくなるものでしょうか。
- A4400 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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最初のお子さんでみつくちと口蓋裂というと、ずいぶんショックを受けられたことと思います。みつくちだけの場合と違って、口蓋裂を伴っていますと、鼻から口の奥まで全部大きく開いてしまって、非常に目立つものです。しかし、適当な時期に適当な手術を行なえば、昔と違ってほとんど正常に近くなりますから、あまり心配しないでください。それぞれの時期に応じて、治療の方法を述べてみましょう。
まず当面は手術をあせらないで、毎日じゅうぶんに時間をかけて哺乳しながら、ある程度の成長を待ってください。さて哺乳ですが、口蓋裂があると吸いつきが悪くて、1回の哺乳に非常に時間がかかります。特別な哺乳びんもありますが、普通は乳首のところを十文字に切って出しやすくします。また、寝かせた状態で飲ませると、鼻のほうにミルクが回ってむせたりしますから、少し起こしぎみにして飲ませます。
そのほかのことは普通の赤ちゃんと全く変わりませんが、ただ多少かぜを引きやすいので注意してください。また中耳炎も起こしやすいのです。私どもは子どもの診察のときは、一応耳ものぞくことにはしていますが、熱を出したときにはのどだけでなく、耳のほうの診察もよく受けてください。
1.3ヵ月
この時期にくちびるをとじます。このころになれば体重も5キログラム以上になり、赤血球の濃度も増して、じゅうぶん全身麻酔に耐えられるようになります。また、顔もそうとうに発育して、手術操作しやすくなります。方法はいろいろありますが、ジグザグのデザインで縫い合わせ、傷のひきつれを防ぎます。糸を抜くのは4~5日で、だいたい1週間か10日で退院できます。
昔は、手術の前にマッサージをしてくちびるの発育を促しましたが、最近はその必要はないとされています。ほかの傷あとの修正と同じように、抜糸をしてから、できれば1ヵ月ぐらいスリーエム・テープをはっておきます。これは傷の保護と同時に、傷が早く目立たなくなるような効果があります。それでもやはり、一時は赤い筋になって、完全に目立たなくなるのに1~2年はかかるでしょう。
その後は、離乳食や予防注射などは普通の赤ちゃんと同じように行なってゆきます。もし両側が割れている場合には、まず片側を先に手術して、1~2ヵ月おいて反対側を手術するようにしています。状態によっては両側を同時に手術することもあります。
2.1年半
この時期に口の中をとじます。やはり10日ぐらいの入院で、全身麻酔をかけます。口の中の割れ目をふさぐのといっしょに、粘膜や筋肉をうしろのほうへ下げて、のどの奥のしまりをよくします。傷あとがおちつくのに半年はかかりますから、2才くらいでしゃべり始めるのにちょうどまにあいます。この2回の手術で一応中も外もふさがったわけですが、口の中は穴があきやすいので、再度の手術が必要になることもあります。また冬はかぜをひきやすく、粘膜のなおりが悪いので、手術を避ける場合もあります。
3.学齢期まで
第1回の手術できれいにくちびるがとじられたようでも、成長とともに多少の食い違いが目立ってきたり、傷あとが残っていたりすることがあります。小学校の集団生活に支障が起きそうな場合には、一応学齢期までに修正を行ないます。最近は技術も進歩してきたので、ほとんどこの必要もなくなってきました。
このころ、しゃべり始めて発音がおかしい場合には言語治療士の診察を受け、必要なら言語治療を行ないます。
4.思春期以降
現在の治療方針では、幼児期に鼻のゆがみには手をつけていないので、成長とともにますます目立ってきます。15~6才になると鼻の形もきまりますので、それから鼻の修正手術を行ないます。くちびるの傷の修正も、必要があれば同時に行ないます。初回手術のとき、同時に鼻も手をつけてよいという考え方もあり、最近ではそのような方法をとる人もふえてきました。それでもやはり15~6才になって、多少とも鼻の修正が必要になるようです。
このように、2~3回の手術を適正な時期に行なえば、程度にもよりますがほとんど見た目にもわからず、また普通にしゃべれるようになります。最も避けてほしいことは、回りで気にするからといって、手術を急がないことです。昔はよく生まれてすぐ手術をして、一応口をとじて家に連れて帰るということが普通でしたが、この時期の手術はどうしても無理があり、あとにひどい傷を残し、修正もむずかしくなります。
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