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創傷治癒よくある質問

  1. 子どものけが(爪によるけが など)
Q61 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:無記入

遮光テープの使用につき御教授お願いいたします。
6歳の娘ですが、鼻翼部に兄妹の爪によってやや深めの擦過傷を作ってしまいました。ハイドロゲル創傷被覆材で被服して受傷2日後に形成外科受診しました。初診の先生からは遮光を勧められましたが、受傷12日目にその後のフォローをして頂いた先生からは、もう治癒とのことで今後は創はopenで良いとの診察を頂きました。春になり外遊びの機会も増え、日差しを強くなってきており、心配でしたので念のために遮光テープを張っておりました。以前に同様の怪我をした際にテープの毎日の張り替えを指導されていましたので、今回も同様に毎日剥がして皮膚を洗い交換しておりましたが、一週間程継続したところで、上皮化していたであろう皮膚が一部、剥離したような感じで発赤してしまいました。テープの貼布を中止し経過をみているところです。これはいわゆるテープ負けになるのでしょうか?また、このまま経過をみてよろしいものでしょうか、ステロイド等の使用を検討した方が良いのでしょうか?以前、遮光テープの使用法の指導を受けた際には、テープ負けの場合4-5日間張らずに様子をみて軽快するのを待ってまた再開するような指示がありましたが、再開しても大丈夫なものなのでしょうか?
遮光テープの副作用であるテープ負け、テープかぶれ等の症状及びその対処・治療法について、あまり情報がありません。また、遮光テープの正しい使い方についても情報は少ないと思われます。御教授お願い出来ましたら幸いであります。

A61 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
まさに「テープ負け」です。
もともと「遮光テープ」は「遮光」のために貼っているわけですから、「遮光テープ」で「テープ負け、テープかぶれ」を起こすならば、テープを貼らずに紫外線遮断(UVカット)の化粧品をお使いいただければ結構です。
「以前に同様の怪我をした際にテープの毎日の張り替えを指導されて」いたそうです
が、「毎日剥がして皮膚を洗い交換して」いると「テープ負け、テープかぶれ」を起こし
やすいので、「遮光テープ」を貼るならば、多少見た目が悪くても、テープが汚くなって周囲から剥がれてきたら(通常ならば数日~10日程度剥がれてこないはずです)、お湯でよく濡らし石鹸で洗って「遮光テープ」の糊を溶かして優しく剥がし、乾いたところで貼り直すようにしてください。

他には、「遮光テープを」貼る際に 受傷部の最も弱い部分にワセリンやクリームを塗って
一回り大きく「遮光テープ」を貼ったり(最も弱い部分にはテープはくっつきませ
ん)、「遮光テープ」を貼るたびにテープの方向を変えるなどして、肌を守るようにすると
良いでしょう。

診察はしていませんが、通常、「爪によって」できた「やや深めの擦過傷」ならば、遮光してもしなくても長期的な経過に大きな違いは出ないものです。
お母様の「心配でしたので念のために遮光テープを張って」いた気持ちは勿論、「初診の先生」の「遮光を勧め」た言葉も、「その後のフォローをして頂いた先生」の「今後は創はopenで良いとの診察」にも全て間違いはありません。

創傷の良好な治癒と瘢痕の最良の経過のためには、受傷直後に湿潤療法あるいは閉鎖療法の適応の判断、上皮後の経過観察と具体的な対処などのアドバイスが大切です。

ご心配ならば、定期的に形成外科や創傷治癒の専門医を受診して相談すると良いでしょう。

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