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創傷治癒よくある質問

  1. 昔の傷や治療後年数の経った傷の気になる状態
  1. 胸・脇・腹・背・腰など
Q51 相談者 ニックネーム:むー 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:「傷穴」というのは、「痔瘻」孔を切除したが塞いでいないということでしょうか? 通常ならば縫合閉鎖しているはずなので、「傷穴」が傷痕あるいは瘢痕ということなら「ふちが少し白くなっている」ことに「問題」はありません。 ご確認は、「痔瘻の手術」をなさった病院でしていただくのがよいでしょうし、傷痕や瘢痕ならば形成外科の病院で診察をお受けになってください。

複雑痔瘻の手術を受けてお尻に大きな傷穴があり、傷穴のふちが少し白くなっているのですが何も問題はないのでしょうか?

A51 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「傷穴」というのは、「痔瘻」孔を切除したが塞いでいないということでしょうか?
通常ならば縫合閉鎖しているはずなので、「傷穴」が傷痕あるいは瘢痕ということなら「ふちが少し白くなっている」ことに「問題」はありません。
ご確認は、「痔瘻の手術」をなさった病院でしていただくのがよいでしょうし、傷痕や瘢痕ならば形成外科の病院で診察をお受けになってください。
Q52 相談者 ニックネーム:かずうん 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性

3週間前に、腸閉塞の開腹手術を受けました。1週間で退院して 直ぐ仕事に復帰しましたが 最近お腹全体がピリピリ痛みます。初めは傷中心に痛かったのが段々全体にピリピリ痛みを感じます。
我慢出来る痛みですが違和感は、ずうっと有ります。術後に起こる普通の症状なのでしょうか?

A52 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕が硬くなったための痒みと引き攣れを、「ピリピリ」とした「痛み」と感じるのではないでしょうか。
術後3か月までは術後瘢痕は赤く、盛り上がり、硬くなり、6か月に向けて症状が軽減する傾向があります。
ただし、瘢痕が原因の場合は症状が瘢痕部に限局するのが一般的で、「初めは傷中心に痛かったのが段々全体にピリピリ痛みを感じ」るならば、帯状疱疹や腹腔内に原因があることを否定するために消化器外科の主治医にご報告・ご相談なさっておいた方がよいでしょう。
Q53 相談者 ニックネーム:puku 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

30年前の手術した古傷が、2年ほど前から赤く腫れ、2か所から出血もしています。
周りが黒く体毛も巻き込んでます。場所は2×3cmで恥骨の上にあります。
形成外科を受診して肥厚性瘢痕と診断され、手術を受けることになりました。
このような場合、リザベンなどの、飲み薬で治る可能性はありますか?
「きれいにしたい」と先生に話をしたので、手術になりましたが、再発の不安があります。
手術が最適でしょうか?

A53 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
残念ながら「飲み薬で治る可能性」は極めて小さいとお考えください。
恥骨部は肥厚性瘢痕が生じやすいということを認識したうえで、術後に緊張がかからない様に縫合すれば、「再発」はしないでしょう。
Q54 相談者 ニックネーム:あきちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:70代後半 性別:女性

30年位前に乳癌を発症しました。
放射線治療を受けた時に、肩甲骨付近も被爆し、先日壊死した肩甲骨の骨などを取り除く手術を行い、今傷口がそのままの状態です。
肩甲骨当り穴の空いた状態なので、細菌感染してしまい困っています。
大々的な皮膚移植をする体力も無い状態なので、手術も出来ず、他に何とか傷口をカバー出来る処置が無いのか、教えてください。

A54 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
陰圧閉鎖療法(VAC治療システムなど)の適応もかもしれません。
放射線障害による遷延治癒は、主治医と今後の治療方針を検討して、必要に応じて形成外科などの専門医にお掛かりになることもお考えください。
Q55 相談者 ニックネーム:いちご 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

7年程前に自転車事故を起こし、茶色いへこみのある傷を横っ腹に作りました。
しかし、最近になってその傷の1.5cm下に小豆くらいの大きさの塊があるのに気が付きました。
外から見ると何もないように見え、押すと痛む気がします。
何かが体の中にあり、気持ち悪く、そのままにしておきたくありません。どのような治療をするべきですか。

A55 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「茶色いへこみのある傷」と「小豆くらいの大きさの塊」は関係が無いのかもしれません。
粉瘤などの皮膚腫瘍やリンパ節の腫大の可能性もあります。
視診と触診、あるいは超音波などで診断ができますし、摘出手術も数分から数十分で可能です。
形成外科か皮膚科を受診してください。
Q56 相談者 ニックネーム:こうこ 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

35年前、5歳のときに心臓の開胸手術を受けました。
首元から胸の下まで、10センチほどの術跡が、くっきりのこっています。
術跡を、今の技術なら消せるということを知り、40代になり今さらですが、薄くできるものなら、消せるものなら、そうしたいです。
35年間、ブラウスやTシャツの首元から、傷が見えることで辛い思いをしてきました。

整形手術をしてもらう場合、街の整形外科や美容皮膚科でいいのか、大きな総合病院に行った方がいいか、どちらでしょうか?
保険はきかないですよね?
10センチ消すのに、費用はどれくらいでしょうか?
方法は、どういう方法が考えられますか?
麻酔はしますか?
受けると、1ヶ月とか首元を隠さないといけないですか?(その場合は、冬に受けたいので)

A56 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
申し訳ありませんが、診察をしなければ、治療法や費用も含めて、具体的なアドバイスは出来ません。
一般論でお答えするとするなら、「35年前」の「5歳」児の「心臓の開胸手術」なら胸骨正中切開方でしょうから、「40代」になった今でも比較的幅が広く平らで赤みのない成熟瘢痕が残っているのではないでしょうか。
瘢痕部位の周囲の皮膚に余裕があれば、瘢痕形成術(瘢痕を切除して縫い直します。
必要に応じてZ形成術などの工夫をします)が最適な治療でしょう。
まだ盛り上がりがあったり、色調が濃い肥厚性瘢痕なら、レーザー治療の適応があるかもしれません。
形成外科を受診して、各種治療法を説明して貰いそれぞれの治療法のメリット・デメリットを理解して、そのうえで受診した施設ではどんな治療が可能なのかをもう一度確認し、実際に治療をするかいつするかを検討なさってください。
受診・相談したうえで、治療をしないと決めることも可能なのですから、気後れすることなく形成外科を受診してください。
Q57 相談者 ニックネーム:じゅん 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:男性

数年前に交通事故により尿管がずれた為左脇腹付近を切りオペをしました。
その際に肋骨の一番下の骨を半分近くとりのぞきました。
3年以上たっているのですが今になって傷口付近にハリを感じる時があり悩んでいます。
病院にいくべきなのでしょうかそして行くならどこにかかればいいのでしょうか

A57 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
腹腔内の問題でないことを先ず確認すべきです。
瘢痕拘縮による「ハリ」なら継続するので、「ハリを感じる時があり」という表現にはならないはずですし、もともとなかった「ハリ」が「3年以上たって」出現したなら瘢痕とは関係ない筋肉痛などの可能性が高いかもしれません。
先ずは泌尿器科でエコーやCT検査をして腹腔内に異常が無いことを確認してから、整形外科あるいは形成外科にお掛かりになってみるとよいでしょう。
Q58 相談者 ニックネーム:M子 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

20歳頃から乳首の痛みが気になり、色んな病院に行っていました。
診察の結果、神経過敏でしょうから治療法は特にないと言われましたが最後に女性の悩み相談のコールセンターを教えていただき、相談したところ美容外科を紹介されました。
乳首の周りを切り取れば痛みもなくなる。と医師に言われ乳首縮小術をしました。
その後も痛みは無くならず、相談に何度か行きましたがそれは元の痛みじゃなく、治療後の痛みだろうから、人によっては何年かかるかわからない。の一点張りでした。
それから10年が経ちます。
その間にペインクリニックなどに通い、神経ブロック注射などをしていただいたからか、施術のおかげかわかりませんが、前より痛みはないように感じますが、ここ10日ほど前から乳首の縫い跡が炎症を起こしているような感じがして、痛痒いです。
乾燥すると痒みや痛みが強くなることが多いので保湿したり、痛みが強いときはオロナイン等を塗って絆創膏を貼っておくと落ち着くことが多いのですが、今回は寝ることもできないくらいの痛痒さがあります。

今は傷パワーパッドを貼ったところですが、きちんと専門家に診ていただきたいと思っています。

A58 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
基本的な考え方として、片側の乳頭痛であったり、痛みに左右差があるなら、乳腺炎が原因だったり瘢痕拘縮や乾燥によるものかもしれませんが、両側の乳頭痛がほとんど同じような状態であったり、
同じ時期に生じるようならホルモンなど全身的な影響の可能性が高いということになります。

診察をしなければ詳細な状況は判りませんが、「20歳頃から」の「乳首の痛み」が続いているならば
瘢痕や乾燥による痛みとは考えにくいでしょうし、乳腺疾患でもないでしょうから、女性ホルモンのバランスの乱れが疑われます。

不規則な生活やストレス過多、過激なダイエット、更年期などが原因でプロゲステロンの分泌が増えると、乳腺内の血管が拡張したり一次的に乳腺組織が増殖したりして、乳房痛や乳頭痛が起こりやすくなります。

婦人科で、エストロゲン補充療法の相談をしてみてはいかがでしょう。
Q59 相談者 ニックネーム:マイ 患者様(相談対象者) 年齢:60代前半 性別:女性

6年前に大腸癌になり、その際の手術痕が縦30センチ、転移してた肝臓の手術半年後しました横20センチとなりしかもケロイド状態です。
段々傷跡柔らかくなってきて少しは、赤みも薄くはなってますが、まだまだ傷跡目立ちます。
道内の形成外科に通いましたが、少しは赤み薄くはなりましたが主だった効果ありません。
やはり傷跡目立たなくしたいのですが、東京の形成外科、美容外科のほうが良いのでしょうか。
傷跡直しのクリーム、オイル等々試して見ても効果あまり無いです。
インターネットで傷跡隠しのテープがあると見た事ありましたが、1度貼ると1週間ほど大丈夫との事ですが、一時隠す効果ありますか。

A59 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「段々傷跡柔らかくなってきて少しは、赤みも薄くはなって」いるので、ケロイドではなく肥厚性瘢痕の可能性が高いでしょう。

「6年前」の「手術痕」で「縦30センチ」のものと「横20センチ」の2か所ならば、瘢痕切除術が最もお勧めできる治療法ではないでしょうか。
一度に全てでなければ、外来通院の局所麻酔で出来る手術ですから、「道内の形成外科」でも十分に可能な治療です。

たまたまお掛かりになった「道内の形成外科」では担当医に「傷跡目立たなくしたい」という気持ちが十分に伝わらなかったため、どんな治療法があってどんな効果が期待できるか、どんなメリット・デメリットがあるかという説明と治療計画の提案が無かったのだろうと推測します。

残念ながら「傷跡直しのクリーム、オイル等々」や「傷跡隠しのテープ」では著名な改善は期待できません。

どんな治療をしても瘢痕が全くなくなるわけではないのですが、どんな状態を目指したいのかをしっかりとお伝えになって、主治医とともに治療方針をご検討下さい。
Q60 相談者 ニックネーム:てっちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:男性

14年前に心筋梗塞の手術をしました。
5年前から透析開始を始めました。
20㎝ぐらいの傷跡が残っていますが、透析を始めてから傷跡のケロイドみたいなところが化膿したような膿が出始めました。
透析病院で膿を出してもらうと多少は楽になりますが、なぜ化膿するのか分かりません。
膿を出すのは対処療法だと思いますが、根本治療が出来ないものかと考えています。
痛くて眠れない時がありますが、鎮痛剤で抑えています。
現在 透析の他に糖尿病治療(インシュリン注射)を行っています。
良い方法があれば教えてください。

A60 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
皮下の縫合糸かワイヤーが「化膿」の核になっている可能性があります。
「糖尿病」と腎不全があるので、しっかりした治療が必要ですから、内科主治医に紹介状を書いてもらい、手術をした胸部外科に相談のうえ、形成外科を受診することをお勧めします。

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