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創傷治癒よくある質問

  1. 治療中や手術後の気になる状態
  1. 下肢
Q171 相談者 ニックネーム:ごろごろ 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

左足親指の爪を昨年末強く打ち爪が黒くなっていました。新しい爪が生えてくるまで待つしかないと様子を見ていました。
今年四月にまた強く衣装箪笥の引き出しで打ち、そのあと二歳の子供に足を踏まれまた出血しました。今思えば、ヒールのある靴を何日か履いてたのも悪かったのかもしれません。
数日たったら、黄色い汁が出て痛むので4月半ばに皮膚科に行ったのですが、テラコートリルだけ処方され爪が落ちるまで待つよう言われました。
治らないので、5月頭に近くにある総合病院の形成外科受診。爪の下に血がたまって、爪に穴をあけて出したら良くなると言われました。バナンを処方され、アクリノールを1週間足につけておくよう言われそれで良くなりました。良くなったら来なくて良いと言われたので再受診しませんでした。ところが、結婚式でヒールのある靴を履いたらずきずき痛みヒールのない靴に途中で履きかえました。
数日後また出血し、黄色い液が出たので5月19日同じ形成外科受診。違う医師でしたが、バナンを飲み、アクリノールで消毒しておくと言われたので、いっそのこと爪をはがしてもらうことはできませんかと尋ねたところ、爪が怪我で変形しているので、はがしても元の良い爪が生えてくる可能性は五分五分だと言われました。1週間薬で様子を見て爪を取ってみましょうと言われました。もし治らなかったら私の足は靴を履くと出血したり化膿したり一生続くのですかと聞くと、生えてくる爪が悪いとそうなりますと言われショックを受けて帰ってきました。
他の治療法はないものでしょうか?
爪の怪我を見てもらえる専門病院はないものでしょうか?
爪をいったんはがしてみて生えてくる爪を見てから考えた方がいいのでしょうか?

A171 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「これだけきれいなんだから、治療をしないという選択肢もある」という判断をなさった先生がおられるわけですし、「機能障害や拘縮などは」無いのですから、「皮膚移植を受けた方が良いのか」どうかは、診察をしなければ評価できません。

また、手術を実際にするという決断は、家族ではなく患者さんご本人が判断するべきと考えます。

「二歳の子供に足を踏まれ」た程度でも「出血」したならば、爪下に血腫があったのでしょう。
血腫と浸出液を一旦除去して感染が無いことを確認したうえで、治療方針を検討する必要があります。
爪が無いと爪床が波打った様に平らでなくなったり、丸くなったりする傾向があるので、
爪を剥がして治療するならば、アクリル板やつけ爪を使うなど爪床を平らに保つ工夫が必要になることもあります(第一趾なので、立った状態で爪床に力が加われば自然に平らになるものなので、特に何もしなくともよい場合もあります)。
担当医師の「元の良い爪が生えてくる可能性は五分五分」という言葉や、「生えてくる爪が悪いと」「足は靴を履くと出血したり化膿したり一生続く」というのは、最悪のことを想定しての言葉とも考えられますし、仕方ないこととはいえ良くないと知りつつ「ヒールのある靴を何日か履い」てしまう患者さんに対して厳しい言葉で注意を促したのかもしれません。
いずれにしろ、一旦は形の悪い爪になったとしても、爪母がダメージを受けていない状態で正しい治療をすれば、ほとんどの場合元の状態の爪の様に回復します。
今お掛かりになっている形成外科で引き続き治療をして頂ければ問題ないと考えますが、ご心配ならば、巻き爪などの治療をなさっている皮膚科や形成外科を受診してセカンドオピニオンを求めては如何でしょう。
Q172 相談者 ニックネーム:きょうこ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

5/5 4才の息子が左足外側のくるぶしから下10㎝四方に擦り傷をおいました。その内2㎝四方がえぐれていました。自転車の後ろに乗せてもらってのケガでしたが、どのような原因でケガしたのかわからず、子供に聞いてもパニックで痛いと泣き叫ぶばかりでした。休日で、緊急の担当医が整形外科だったので、すぐに連れていき診察をしてもらいました。幸い骨折はしておらずホッとしました。そして、傷がジュクジュクしていたので、ガーゼにくっつかないようにとメッシュのものを当て、その上にガーゼを当て、最後にネットで固定という処置をしてもらい、飲み薬のセフゾンを3日分処方してもらいました。医者は、「ガーゼが汚れたらガーゼを変えるように」ということだったので、そのようにして、また2日後と1週後に診察に通いました。傷がかわいたので、メッシュのものを無理やりはがして、ガーゼをして終わったのを見て、先生に「ガーゼだけで、何も塗ったりしないんですか?傷が残りそうで心配なんですが。」と質問すると「大丈夫でしょう」という返答。さすがの私も「えっ?こんなにえぐれてるのに、ただガーゼを変えるだけでいいの?」と不安になりました。ケガから9日後、やはり不安が拭いきれず、皮膚科を受診。経緯を伝え、えぐれた傷が黒くなっていたのを見て「これは壊死している状態で、これが剥がれない限り新しい皮膚が再生されない。何もつけないなんてあり得ない。」とのこと。薬にステリクロンW液、ゲンタシン軟膏、ゲーベンクリームを出してもらいました。それから2日経った今、まだ黒い部分があります。1日1回べったり塗ってガーゼをしていますが、変えるとき乾いていて、これでは傷が乾いて治りが遅いのでは?このまま黒い部分が剥がれず、えぐれたままなのではないか?とまた不安です。今後の傷の治り方は、黒い部分が剥げて、皮膚の再生が始まり、えぐれが治ると思っていいのでしょうか?このままの治療はいつまで続けたらいいのでしょうか?皮膚科は次にいつ受診かは言っていませんでしたので、どの時点でまた受診したらいいのでしょうか?そもそも治療として正しいのか、それとも、すぐにでも形成外科にみてもらった方がいいのか、よいアドバイスをお願い致します。

A172 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
治療内容そのものより、(失礼ながら)創状態を理解なさっていない親御さんに自宅での治療を任せる時点で、お掛かりになった病院はいずれも、外傷の治療を専門にしている病院とは言えないのかもしれません。
ただし、「皮膚科は次にいつ受診かは言っていませんでした」とすれば、当然毎日受診するものと考えている可能性もあります。
「ゲーベンクリーム」を使用する創状態ならば、専門医にお掛かりになるべきです。
壊死組織は軟膏などで科学的に融解を促す場合と、器具を使い物理的に除去しなくてはいけない場合があるので、創状態をしっかりと評価、判断する必要があります。
直ちに形成外科にお掛かりになってください。
また、諸般の事情で頻回の通院が困難なら、ご自宅での治療法とどんな状況になったらすぐに受診すべきかを具体的に指導して貰ってください。

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