傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 受診前の相談(診療科目など)や未受診の気になる状態
Q71 相談者 ニックネーム:リンク 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:男性

仕事中に誤ってラジオペンチで目の下を切ってしまいそれから3ヶ月経ちましたがまだ傷の赤みが消えません。
傷が深いと赤みも消えないのでしょうか?
また顔の傷自体治るのに時間がかかるのでしょうか?

A71 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
外傷後の瘢痕は3ヶ月までは硬くて赤くなります。
6カ月経過するまでは徐々に柔らかく、色調も治まって行きますが、その後はきわめてゆっくりと時間をかけて目立たなくなるのが一般的です。
Q72 相談者 ニックネーム:kur 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:男性

約1ヵ月前に不注意から顔面から転倒し左頬を約10㎝切ってしまいました。
ただ切ったと言っても、どちらかと言うと抉った感じで、出血はほとんどありませんでした。直ぐにキズパワーパッドを貼り、数日で傷はふさがりました。病院等には行っておりません。
現在は傷跡が盛り上がる事は無いのですが、赤く跡になっている状態です。
顔だけに傷跡が気になるのですが、このまま何もせず様子をみることで目立たなくなるものなのでしょうか。
傷跡の修復が早くなるという玉ねぎエキスが主成分のアメリカ製の薬用ジェルクリームを購入し1~2回傷跡に塗りましたが、肌がかゆくなり傷跡の赤みも増した感がありましたので現在は使用を控えております

A72 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
真皮深層まで到達していない「抉った感じ」の擦過傷を湿潤療法で治療なさったことは正しい判断だったと考えます。

確かに治癒までの期間が「数日」と短かったのですが、外傷後の瘢痕は、通常、治癒後3カ月まで赤い時期が続きますし、6か月までで赤みが薄らいで、その後も徐々に目立たなくはなりますが、体が温まれば瘢痕が赤くなるという状態は1~2年ほど継続します。

「肌がかゆくなり傷跡の赤みも増した感が」あったという「玉ねぎエキスが主成分のアメリカ製の薬用ジェルクリーム」は、特に悪いものではありませんが、残念ながら通常の保湿剤と比べても、科学的に「傷跡の修復が早くなる」ということが証明されているものではありません。

比較的目立つ部位の瘢痕ですし、6か月経過するころまでは紫外線予防に努めてください。
また可能ならば、形成外科で定期的に経過を診てもらうと良いでしょう。
Q73 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:その他 性別:女性

知人の娘さんが顔に大きな傷を負った(一か月過ぎです)ため、ご相談です。
1.アットノンなどのヘパリン類似物質の薬が「製品・技術情報」には載っていませんが、効果はないということでしょうか?
2.日本で存在する傷対処のものとしては、「製品・技術情報」に載っているのが主だったものでしょうか?最新のものが載っていないとか、病院によってマチマチということはあるのでしょうか?
3.海外では何か有力な薬や治療法はあるのでしょうか?
4.身近なところでは、妻が帝王切開の時に傷の回復のため(?)に薬をもらったと記憶していますが、そういう場合は何という薬が一般的で、それの効き目はいかほどのものなのでしょうか?
「傷は治りはしない」「まずは経過をみて」「身近な医者で相談して」ということかもしれませんが、知人にちゃんとお伝えしたいですし、可能性を知りたいので、各質問ごとにもお答えいただきたく存じます。

A73 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
女性が「顔に大きな傷を負った」ならば、形成外科でフォローされているのではないでしょうか。
形成外科におかかりになっているならば、主治医と相談のうえ、長期的な治療計画をおたてになるのが最善です。
診察をしなければ具体的なアドバイスが出来ませんが、ご心配でしょうから、出来るだけ端的にご質問に応える形で回答いたします。

1.瘢痕の治療薬として、「ヘパリン類似物質」の医療用医薬品も存在します。
主な作用は水分保持作用、抗炎症作用、血行促進作用なので、受傷後「一か月過ぎ」ならば早く赤みを褪かせたり、つっぱった感じや痒みを軽減したりするために、多少なりとも効果があるかもしれません。
また受傷後長期間を経た瘢痕でも、保湿効果が痒みを抑制してくれます。

2.瘢痕の治療は症状に合わせて、遮光、圧迫、安静、保湿、シリコンジェルシート、ステロイド外用、ステロイド内服、ステロイド局所注射、トラニラスト内服、レーザー治療、手術、中性子線照射、リハビリメイクなど様々なものがあります。
ひとつの治療法で劇的に改善するものでななく、適時、適当な治療法および自己ケアを複数組み合わせて為されるものです。
「最新のものが載っていないとか、病院によってマチマチということ」ではなく、其々の医師のたてる治療計画が必ずしも細部までは同じでないということです。

3.海外も日本も医療技術、医療材料に大きな違いはありません。
肌の色や肌質によって、色素沈着の残りやすさや瘢痕やケロイドの出来やすさが違うので、
日本人の肌ならば日本のドクターに診せるのがよいでしょう。

4.奥様が「帝王切開の時に傷の回復のため(?)に薬をもらった」とのことですが、はたしてその時の担当医師がどの程度の知識で、どの程度「一般的」な薬を処方したのか判断しかねます。
内服薬の処方があったのであればトラニラスト、ビタミン剤、外用薬ならば尿素剤、ヘパリン類似物質、ステロイド剤でしょうか。
ただし、劇的に瘢痕が出来にくくなる薬があるわけでもなければ、瘢痕が全く無くなる治療があるわけでもありません。

老婆心ながら・・・顔の瘢痕の場合は特に、ご本人およびご家族にとって、他人からは計り知れないストレスがある場合がほとんどですが、一方で主治医としっかりとした心理的繋がりを持って、大きな不安をお持ちでない場合もあります。
どの程度の「知人」かは存じ上げませんが、相談された際に、『瘢痕を目立たなくするためには、経過を診ながら、さまざまな治療法を組み合わせるのが通常なのだから、複数の形成
外科医の意見を聞いたうえで、自身が最も信頼できると感じた医師を主治医として再度、自己ケアも含めた治療計画を検討するのがベターではないか』という程度の提言をなさるに留めておいた方がよいのかもしれません。
良い経過であるよう、お祈りいたします。
Q74 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

自転車で転倒し顔に怪我をしました。
鼻を縫ったのですが夜間の急患だったので縫い方が簡単です。
今のままだと跡に残りそうな気がして。
もう一度、細かく縫い直してもらう方法は、ありますか??
どこか近くで良い病院があれば紹介いただきたいです。

A74 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
既に創は閉鎖しているので、いわゆる外傷の縫い直しの対象にはなりません。
今後は、瘢痕固定テープ、シリコンジェルシート、ステロイド外用剤、ステロイドテープ、ステロイド注射、レーザーなどを利用して瘢痕を目立たなくするケアをしつつ時間の経過を待っていただくのがよいでしょう。

目立つ瘢痕が残った場合には瘢痕を切除して縫い直す瘢痕形成術を検討することになりますが、受傷後3~6カ月経過して瘢痕とその周囲の組織が軟らかくなってから、手術した方がよいか適応を決定するのが一般的です。

直ちに治療をしないとしても、定期的に瘢痕の経過を診てもらうために、先ずは形成外科を受診なさってください。

申し訳ありませんが、当サイトでは治療をお受けになる病院を直接ご紹介することはしていませんので、HPの『医療機関のご案内』などをご参考になさってください。

【医療機関のご案内】
http://www.woundhealing-center.jp/kikan/
Q75 相談者 ニックネーム:りんご 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

2年前に、転んだ際に鼻の下に枝がささりました。
湿潤療法で自分で治療した後、皮膚科でドレニゾンテープをもらい、半年ほどテープを張っていました。
現在、白く盛り上がり瘢痕となっています。とても気になるので治療したいのですが、どのような治療が最適でしょうか。
傷は、中心が丸状で、その脇に線状となっています。線状の部分が半円型に1センチ弱、丸状の部分が7ミリ程度です。

A75 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
外傷の治癒後は、赤く盛り上がった肥厚性瘢痕から「白く盛り上が」った状態を経て、白く平らな成熟瘢痕になります。
瘢痕の治療は、
(1)抗アレルギー薬の内服
(2)保湿クリームの外用
(3)ステロイドテープ
(4)シリコンジェルシート
(5)ステロイド注射
(6)レーザー治療
(7)瘢痕形成術(切除縫縮、剥削、皮弁、植皮、培養皮膚)
(8)電子線照射
などが行われます。

「現在、白く盛り上がり瘢痕となって」いるならば、幾つかの治療を組み合わせる方がより良い結果が得られるでしょうから、複数の形成外科を受診して治療法を提案して貰い、それぞれの治療を十分に理解して、ご自身が信頼できるとお感じになった医師と共に、再度治療計画をお立てになるとよいでしょう。
Q76 相談者 ニックネーム:おっちょこちょい 患者様(相談対象者) 年齢:60代後半 性別:女性

道路の縁石につまづいて膝、顔の唇を打撲しました。
脳、胸のCTは異常ありませんでした。膝のMRIもとり、骨折もありませんでしたが床に膝をつけると電気がはしるように痛いのです。
歯に異常はありませんでしたが、鼻の下、口びるのしたをすりむき左側半分は紫色になり右側は大きくはれました。
左側は良くなってきましたが、右側は腫れがまだありさわると固まりがわかり、唇の内側に小さな小豆位のかたまりもあります。押さえると痛いです。
唇の腫れはこのままにしておいても治るのでしょうか?
また、医者にかかるとすればどの医院に行けばよいか教えていただけますでしょうか。

A76 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
膝の痛みは関節の動きにともなう機能的なものではないので、おそらく皮下出血によるものか、「床に膝を」つけた時に瘢痕がつぶされるための痛みでしょうから、徐々に改善します。
また「右側」の「唇の腫れ」、「固まり」、「唇の内側」の「小さな小豆大のかたまり」は皮下血腫か瘢痕で、「このままにしておいても治る」と考えられます。
特に記載がないということは唇の動きには問題がなく、口をしっかり閉じることができるのでしょうから、顔面神経の損傷もありません。
直ぐにすべき治療は無いかもしれませんが、顔の外傷ですから、一度、形成外科を受診なさることをお勧めします。
Q77 相談者 ニックネーム:むっちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

わたしは上唇の赤唇のほうの中央に白い細い線ができていて、気になっているため皮膚科形成外科でそれを切り取って縫う手術をしようかと思っています。
その手術をした場合跡が残らないようにすることは可能でしょうか? 具体的にどういう方法があるのですか? 跡が少ししか残らないようであれば手術をしてみようと思うのですが

A77 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「白い線」を切除・除去して縫合し直す手術をします。
縫合後の瘢痕は一時的に硬くなりますが、時間をかけて軟らかくなり、「赤唇」部分なので一般的にほとんど目立たなくなります。
ただし「気になっている」「白い細い線」が粘膜の肥厚によるものである可能性もあるので、
まずは複数の皮膚科や形成外科を受診して治療の適応があるのか、診察をしてもらって下さい。
Q78 相談者 ニックネーム:おさかな 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

顔にできた出来立てのかさぶたを無理にはがしてしまって、傷跡が残っています。1ヶ月ぐらいして傷跡けしのクリームなどを塗ったりして少し薄くなった気はしますが、病院の医療技術でなんとか分からないぐらいに消せないかと思って病院へ行こうと思います。病院は形成外科と美容外科、どちらが良いんでしょうか?

A78 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
厳密には、一度出来た傷跡(瘢痕)は目立たなくなることはあっても、全く無くなるということはありません。
また、目立つかどうかは極めて主観的な判断で、周辺の皮膚との色調の違いが気になるヒトもいれば、瘢痕の盛り上がりや凹みが気になるヒト、瘢痕の幅が気になるヒトなど様々です。
したがってお掛かりになる病院が形成外科なのか美容外科なのかより、担当医の感性が患者さんと同じであることが大切です。
つまり最重要視すべきは、ご相談者ご自身と担当医が同じゴール(目立たない瘢痕)を目指して、治療計画をたてることなのです。
治療法は必ずしも一つではないので、どうぞ複数の形成外科・美容外科を受診して、多くの医師の意見を聴き、ご自身が信頼する医師を主治医と決めて、治療なさってください。

必ずしも明確な線引きがあるわけではありませんが、瘢痕の治療は美容外科より、形成外科や美容皮膚科の範疇に入るとお考えいただいてよいでしょう。
何科を標榜している医療機関なのか(何科の看板をあげているか)ではなく、インターネットのホームページなどで担当医の経歴を見ると、実際の専門科や専門分野がハッキリすることも少なくありません。
担当医を選ぶ際に、形成外科専門医の資格は絶対に必須な条件ではありませんがひとつの目安になるでしょうし、受診して疑問点に全て答えていただけないまま治療をするより勇気を持って他の医療機関を選ぶことも時には必要です。
Q79 相談者 ニックネーム:みゆ 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

来月、事故後の頬の傷を大きな病院の形成外科で「瘢痕拘縮形成術」の手術する事になりました。ですが特に引きつれなどはありません。

大きな病院の形成外科では健康保険適応で手術してくださるとよく聞きますが
健康保険適応で手術するために「瘢痕拘縮形成術」という名で手術していただけるなど

大きな病院では引きつれなどがなくても健康保険適応にして手術する事は一般的なのでしょうか?

A79 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「大きな病院」でも個人病院でも施設の大きさや設備に関係なく、「引きつれなどが」なければ「瘢痕拘縮形成術」の適応はありません。

純粋に瘢痕の修正だけを目的とした手術ならば、健康保険の対象ではなく、自費診療になります。

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