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サイトカイン・増殖因子

フィブラストスプレー

皮膚創傷治癒過程は、血液凝固に続き、炎症期、増殖期、再構築期を経て治癒に至る。この過程は多くのサイトカイン・細胞増殖因子が産生・分泌され、通常はよどむことなく進んでいく(創傷治癒理論)。一方この過程に局所の感染や機械的圧迫などの外因性の要因あるいは循環障害、老化、低栄養状態などの内因性の要因が加わると治癒に至らず、いわゆる褥瘡や皮膚潰瘍となる。

最近、各種の細胞増殖因子が創傷治癒過程に重要な役割を果たしていることが明らかになり、難治性の皮膚潰瘍に対する有効性が期待されていた。そのような中で、ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor:bFGF)が2001年6月に褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)の治療剤として発売された(一般名:トラフェルミン、商品名:フィブラストスプレー250・500)。


褥瘡・皮膚潰瘍治療剤 フィブラストスプレー250・500

[bFGFの発見の経緯]

FGFは、1974年にウシの脳下垂体から線維芽細胞の増殖を著しく促進するタンパク質として見出され、fibroblast growth factor(線維芽細胞増殖因子)と命名された。1984年になって、FGFには塩基性側、および酸性側に等電点の異なる2つのタンパク質が存在することが判明し、それぞれ塩基性線維芽細胞増殖因子(basic FGF)、および酸性線維芽細胞増殖因子(acidic FGF)と命名された。

その後、bFGFのアミノ酸配列が解明され、全DNA配列が明らかになった。さらに、このbasic FGFの構造解明と遺伝子組換え技術の進歩とが相まって、ヒトbFGFタンパク質の大量製造が可能になり、bFGFの基礎および臨床応用研究が飛躍的に進展した。

フィブラストィスプレーは、遺伝子組換え技術により、米国サイオス社が大腸菌を用いて製造したヒトbFGFを主成分とした褥瘡・皮膚潰瘍治療剤である。この領域の薬剤としては初めてのスプレータイプであり、簡便に使用できるのも特徴の一つである。

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