FAQ 創傷治癒 よくあるご相談

  1. やけどについて
  1. やけどのあとはガンの原因になるか
Q1
相談者:みかん 年齢:10歳未満 性別:女性

子供が9カ月の時に炊き上がったばかりの炊飯器を開いて内釜をさわっしまい手のひらに3度の火傷をしましま。
2週間治りが悪く違う治療の病院に行ったらみるみる皮膚が上皮化してきたので植皮は免れましたが、指が瘢痕拘縮で少しひきつれた感じになっています。
現在、痛み痒みは無く機能的にも問題はありませんが十数年ご皮膚癌になると知り不安な日々です。
今からでも植皮しておいた方がいいのか?
又、火傷が原因の皮膚ガンの対策、予防法が何かないのか教えて下さい。

A1
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
ご心配なさっている「十数年後」の「皮膚癌」とは、いわゆる瘢痕癌のことでしょう。
瘢痕癌は熱傷後に限らず、潰瘍を繰り返す瘢痕を母床として発症するもので、「痛み痒みは無く機能的にも問題」なければ、心配なさる必要はありません。

ご相談とは異なりますが、「指が瘢痕拘縮で少しひきつれた感じになって」いるなら、局所皮弁やZ形成術など植皮をせずに拘縮の修正が可能かもしれないので、形成外科を受診してご相談なさってみてはいかがでしょう。
Q2
相談者:みみまる 年齢:20代前半 性別:女性

二年前にパスタを茹でていてその蒸気で火傷しました。
冷やしましたが痛くて、夜中も保冷剤を当てていないと痛くて翌日病院で処置してもらいました。
今、手が荒れたり乾燥すると火傷した場所が少し赤くて引っ張られるような感覚があり、インターネットで調べると火傷度3だと思います。
この先癌化する可能性はありますか。また、それを防ぐ為の方法はありますか。

A2
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
意識のある成人の「蒸気」による熱傷は、熱いと感じた瞬間に手を引っ込めるのが通常なので、Ⅲ度熱傷になることは極めて少ないものです。

「冷やしましたが痛くて、夜中も保冷剤を当てていないと痛くて翌日病院で処置してもらい」という記載からも、Ⅲ度熱傷とは考えられません。

また、「手が荒れたり乾燥すると火傷した場所が少し赤くて引っ張られるような感覚」は、発汗量の減少による乾燥が原因でしょう。

ご心配なさっている瘢痕癌は、熱傷瘢痕のなかでも頻回に潰瘍化を繰り返す部位に発症するのが通常で、ご相談のような状況なら取り敢えず「この先癌化する可能性」を考える必要はないでしょう。
Q3
相談者:げんき 年齢:20代後半 性別:女性

深い肥厚性瘢痕からの皮膚癌の発生リスクについて教えてください。

7月初めに指先の腹に深いやけどを負いました。大きさは1.5センチ円形ほどのものです。
軟膏+ガーゼで受傷時から現在まで約3ヶ月治療し続けております。
1番深かった火傷の場所以外は2ヶ月で綺麗に皮膚が再生されました。
ただ、1番深かった火傷部分が2ヶ月たっても一部上皮化せずに、陥没し陥没していたかと思うと、2ヶ月を過ぎた頃、突然赤い肉が盛り上がり炎症を始めました。
これは肥厚性瘢痕と言うものなのでは?と思っており、瘢痕から癌になる可能性があると知りました。
こちらのサイトに受傷時に深い熱傷潰瘍になり、治癒に時間がかかったものは癌化の可能性があると書かれておりましたので、そちらの程度はどの程度のものなのかが疑問で質問させて頂きました。
私の場合、約3ヶ月治療をしております。
現在はデルモゾールを塗っており、瘢痕は傷口以上に広がりはなく、炎症も少しずつよくはなってきておりますが、まだまだ月単位で完全に瘢痕が薄くなる?までかかるのではと思っております。
ただ、このままだと瘢痕は残りますがそのまま治っては行きそうです。

最初の受傷時に深い瘢痕になって治療に時間がかかった場合、やはり皮膚癌を発症してしまうのでしょうか?
瘢痕癌になるリスクの瘢痕は大きさが狭い大きいは関係ありませんか?
部位も指の腹で瘢痕が残った場合にはどうなのでしょうか?
更に熱傷瘢痕が落ち着いたとしても指の腹で治療中にも常に刺激が加わる部分なので、心配です。

A3
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
瘢痕癌は、難治性の潰瘍を数十年にわたり繰り返す熱傷後の瘢痕を母床として発症することが多く、ご相談の状況はそれに当てはまるものではありません。
また、数十年後に瘢痕癌を発症すれば、瘢痕が自壊して出血することがほとんどです。
日常生活で特に気をつけていただくこともありませんので、ご心配には及ばないでしょう
Q4
相談者:ぷくぷく 年齢:20代前半 性別:男性

熱傷による瘢痕拘縮のガン化について教えてください。
現在20歳の息子のことで相談させていただきます。息子が3歳の時に石油ストーブに掌をついて火傷をしました。掌の3分の1ぐらいを火傷しました。すぐによく冷やして火傷治療で評判の診療所を受診した結果、酷い水ぶくれになっていたものの、2週間ほどで包帯も外せました。その後は傷痕が崩れたりしたことはありません。おそらく深達性2度かと思います。拘縮瘢痕が残ったということは、一部は3度だったのでしょうか。
今、傷痕を見ると、掌に、幅5ミリ×長さ3センチほどの範囲で、周りよりも白っぽく少し盛り上がり、硬くなっている筋が縦に1本あります。
熱傷瘢痕が将来皮膚ガンになりやすいと知り、心配で調べてみましたが、治癒までに時間がかかり、潰瘍を繰り返すものなどが危険性が高いとあり、また熱傷瘢痕からガンを発症する確率は高くないとのことで、それほど心配する必要はないのかと思う一方、熱傷瘢痕後の皮膚ガンは通常の有棘細胞ガンより予後が悪いらしく、心配です。
こちらのホームページでも、常に外的刺激を受ける部位や、瘢痕拘縮のある部位は注意が必要と書いてあります。
そこでご質問ですが、
1.息子の場合の傷痕も瘢痕拘縮であり、ガン発生の母地となり得ますか。
2.掌の中心付近の部位は、外的刺激を受けやすいように思いますが、危険な部位になりますか。
3.熱傷瘢痕ガンはガンと診断された時点ですでに内臓に転移している場合も少なくないとのことですが、初めて傷や突起などの変化があった時すぐに受診すれば、完治しますか。それとも表面から見えない内部でガンが進行、転移していることもあり得るのでしょうか。
4.今から予防的に瘢痕を切除するのは過剰反応でしょうか。予防切除は手の機能への影響もあるのでしょうか。

A4
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
ご心配が募っているようですので、なるべく簡潔にお答えします。
瘢痕拘縮と発癌母地は直接の関係はありませんし、瘢痕癌発症の可能性は極めて低いです。
拘縮を解除する手術は、Z形成術や皮弁術あるいは植皮術が必要です。
瘢痕を切除して植皮で置き換えても「手の機能」への影響はありません。
治療をするか、治療をするとすればどんな治療法があるか、治療はどれくらいの期間を要するか、形成外科を受診してご相談になってみてはいかがでしょう。
Q5
相談者:かず 年齢:10代後半 性別:男性

湯たんぽで くるぶしを低温やけどしてしまいました 深達性2度です。

ネット で調べると 数十年後に有棘細胞がんになると 知られています とありますが、ほぼ なってしま うのでしょうか。どこに できてしまうのでしょうか?
骨あるところにはがんになりやすいとありますが、どのぐらい なってしまうのでしょうか?
例えば たばこを吸う人は 肺がんになることがあるぐらいの 感覚でしょうか?
まだ 十代で非常に心配です。

A5
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
熱傷治癒後の瘢痕の中でも、長い経過のうちに潰瘍や糜爛を繰り返す場合に、瘢痕を母床として最終的に有棘細胞癌などの皮膚悪性腫瘍を発症することがあります。
皮下組織が薄いと、外的な刺激で損傷して潰瘍や糜爛を起こしやすいため、「骨のあるところは癌になりやすい」と表現されます。

熱傷の受傷から有棘細胞癌発症までの経過期間が数十年と長いので、皮膚癌と診断された時点で内臓に転移していることも少なくありません。
皮膚癌はもともと何もない皮膚に発症するより、前駆病変といわれる何らかの病変や所見があった部位に発症することが多く、有棘細胞癌のうち10%程度が前駆病変として熱傷瘢痕があったという報告があります。

一方、正確な統計はありませんが、熱傷瘢痕から瘢痕癌を発症する可能性は1%にすら届きません。
「深達度2度」と記載がありますが、2度熱傷はSDBとDDBで治癒過程、治癒後の瘢痕の経過も大きく異なります。

ご心配ならば、皮膚科、形成外科を受診することをお勧めしますが、既に治癒して日常生活で特に不都合を感じていない瘢痕ならば、瘢痕癌発症の可能性はきわめて低いとお考えになってもよいのではないでしょうか。
Q6
相談者:らんらん 年齢:10代後半 性別:男性

現在19歳の息子のことでご相談します。
3歳のときに石油ストーブに掌をつき、掌の3分の1程の面積を火傷しました。火傷は結構深かったようで水ぶくれもできましたが、火傷専門の近医を受診し、化膿することもなくひと月後にはきれいに治ったと記憶しています。
その後も火傷痕に変化はありませんが、掌をよく見ると、3cm×7mm程の範囲で、周りよりも白っぽく少し盛り上がり、硬くなっている箇所があります。押しても痛みなどはないようです。

ネットでは、火傷痕から数十年後に皮膚がん(有棘細胞がん)を発症することがあると、様々なHPに医師が書いておられるので心配になりました。しかし、こちらのホームページで「完全にとじたやけどの傷あとから自然にガンが発生することはありません」と書かれているのを見て、安心しました。

ただ、火傷痕が掌なので慢性的に刺激が加わると思いますが、このような場合も将来的にがん化する可能性はありませんか。
また、万が一がん化した場合でも、肉眼で皮膚の異常を発見してすぐに手術すれば、まれに転移するという有棘細胞がんであっても、完治しますか。
どうぞよろしくお願いいたします。

A6
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
「様々なHPに医師が書いておられる」のは、刺激を受ける部位の瘢痕が悪性化しやすいということではありません。

多少分かりにくい表現かもしれませんが、瘢痕癌を生じた症例はほとんどが外的刺激を受けて潰瘍化しやすい部位の瘢痕だったということで、
刺激を受ける瘢痕の多くが癌を発症するということではないのです。

また、もし瘢痕癌が発症すれば、「周りより白っぽく少し盛り上がり、
硬くなっている箇所」の瘢痕の表面が崩れ潰瘍を生じるようになるので、
特に専門的知識がなくとも変化に気づくものです。

当面は、瘢痕癌の心配より、瘢痕からは皮脂の分泌がないため、空気の乾燥する季節にあかぎれにならないよう保湿剤を使ったり、ハンドクリームなどで油分を補ったりするよう気を配ることが大切です。

再度繰り返しますが、熱傷瘢痕から生ずる瘢痕癌はほとんどの症例が
潰瘍を繰り返す瘢痕から発症しており、掌であってもご相談例のような
完成された肥厚性瘢痕からの瘢痕癌の発症を心配する必要はないでしょう。
Q7
相談者:shigechan 年齢:40代後半 性別:男性

瘢痕がんについてお尋ねします。
先日皮膚科を受診したとき、「ついで話」として医師が「むかしわずらった熱傷の瘢痕は皮膚がんになることがある」とおしえてくれました。この「なることがある」というのはどの程度に見積もればよいのか、よくわからず心配がつのっています。
熱傷の瘢痕をもつヒトは世間に多いと思うので「そんなに気にせずとも・・・」と思う反面、「医師がわざわざいうのだから、かなり高率でがんになるのか・・・」とも心配します。
(私の場合は下肢にある500円玉3~4個サイズの熱傷瘢痕で15歳時の受傷、当時の診断は3度で上皮が覆うのに時間がかかりましたが現在まで変化や痛みなどありません)

A7
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
皮膚癌は特に病変の無い皮膚から発生することもありますが、母斑、紫外線、慢性刺激、ウイルス、放射線、熱傷瘢痕が原因のことも少なくありません。

ただし皮膚癌そのものの発生頻度が特別高いわけではありませんし、その中でも通常の熱傷瘢痕が原因になることの頻度は比較的低いとお考えいただいても構わないでしょう。
ご注意いただく必要があるのは、常に外的刺激を受ける部位や、瘢痕拘縮のある部位、難治性の潰瘍を繰り返す熱傷瘢痕です。
ご相談のメール中にもあるように、「ついで話」として「なることがある」と表現されているわけですから、瘢痕癌は「かなり高率」ということはありませんが、必ずしも珍しい皮膚癌とも言えません。
ご心配ならば、皮膚科専門医や形成外科専門医におかかりになって、一度診察をして頂ければよろしいでしょう。
Q8
相談者:ゆうゆ 年齢:40代後半 性別:女性

40年以上前(3歳のころです)になりますが、熱湯の入ったバケツの中に尻もちをついてはまり腰から下に火傷をおいました。当時、ケロイドは腰の部分と、足は付け根から足首までの後面にあり、腰より足の方がひどく特に両足の膝の後面は火傷の状態も深くひきつれた状態になっていました。
その時にどのような治療で何の薬を使っていたのかは記憶にありません。
現在では、腰の部分はケロイドも肌の色と変わりなく、成長して足の方は大腿部の中間より、ふくらはぎの中間くらいまでの後面にケロイドが残っています。
腰に比べて足のケロイドは赤い部分もあり、膝の後面はひきつれた感じはあります。
当初は膝を曲げることも困難でしたが、4歳で幼稚園に入園する際には改善されていたように思います。幼稚園の2年間はケロイドの部分には常に包帯をまいていました。小学校に入ってからは一切何もしていません。
10歳の時に皮膚移植で権威の先生(お名前はわかりません)に受診しました。夏休みを利用して手術することになり石膏製のギプスを作ったりと準備を進めていましたが、目前で祖母が心筋梗塞で倒れ、手術のお話は頓挫し、結局なにもせず、現在に至っています。
高校時代は陸上競技で全国大会に出るくらい走ることもできました。日常生活でも今日まで何の支障もありません。
20歳のころにアトピー性皮膚炎の悪化で病院に通っていた時に将来皮膚がんになるのではないかということを皮膚科の先生に相談し、火傷の傷痕もみていただきました。植皮したほうがよいかと尋ねると、ケロイドの範囲が広いため、移植する自分の皮膚(例えば太ももの皮膚など)がたくさんいるので、そちらの傷の方が大変になるのでしない方がよいといわれました。その先生が何かの時はみてくださるということで皮膚がんの不安も解消したのですが、その先生も数年前に亡くなられ、以来一度もどこにも受診していません。
やはり、皮膚がんになるのではないか・・ということが心配です。やはり定期的に診察を受けた方がいいのでしょうか?その際は何科を受診すればいいですか?
また、日常生活で気をつけることがあれば教えてください。近年、紫外線のことをよく言われますが、高校時代などは、紫外線で真っ黒になって陸上をしていたことなども気になりますが、そのようなことは影響しますか?植皮をした方がよいのかなども教えてください。

A8
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
メールから読み取る限り厳密には「ケロイド」ではなく、熱傷後肥厚性瘢痕です。
「膝の後面」に「ひきつれた感じ」があるので、「10歳の時に」「皮膚移植」が計画されたのでしょうが、「高校時代は陸上競技で全国大会に出るくらい走ることもでき」たうえ、
「日常生活でも今日まで何の支障も」ないのですから、拘縮解除の手術は必要なさそうです。
ご心配なさっているのが「皮膚がんになるのではないか」ということですが、熱傷瘢痕から生じる瘢痕癌は、受傷時に深い熱傷潰瘍になって治癒に時間がかかったり、治癒後の瘢痕が繰り返し潰瘍化したりする症例に稀に発症するもので、ご相談頂いた状態ならば、瘢痕癌が発症する可能性は極めて低いと考えます。
また紫外線は細胞のDNAを損傷させ皮膚癌の原因になりうるものですが、それは全ての露出した肌について言えることで、いくら熱傷瘢痕といえど「高校時代」に「紫外線で真っ黒になって」いたことまでを気になさる必要はないでしょう。
整容的な意味で瘢痕切除および植皮手術を検討なさることはよいでしょうが、瘢痕癌を心配して手術までを検討するとすれば考え過ぎとも言えるかもしれません。
気になるならば、形成外科専門医のいる形成外科で、1年に1度程度、定期的に経過を診て貰うと良いでしょう。
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