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創傷治癒よくある質問

  1. その他子どもの傷跡
  1. 腕・手・指
Q1 相談者 ニックネーム:わかめ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

保育園で働いています。
園児がお友達に前腕を噛まれ歯型がくっきり残るような傷ができました。流水洗浄した後、ビニール袋とガーゼで包んだ氷で5分程クーリングしていると傷を中心に7cm程のぽってりした腫脹が出現しました。1時間程度で自然に腫れは引きました。初めての経験で驚いてしまいクーリングが適切だったのか不安になりました。何が起こったと考えられますでしょうか?

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
外傷により血管浸透圧が更新していた部位にクーリングの刺激が加わり、局所的血管性浮腫(クインケ浮腫)が生じたのではないでしょうか。
同様の処置をしても必ず起きる症状ではありませんが、クーリングの際は氷嚢はガーゼでなくタオルでくるんでいただいた方がよいでしょう。
Q2 相談者 ニックネーム:   患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

2歳児の息子がわたしが洗濯をしてる時に人差し指を挟んだみたいで指に水膨れみたいなのができています。ずっと痛い痛いと泣いていて病院に行った方がいいのでしょうか?

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「人差し指」の表皮だけを「挟んだ」のか指骨にも障害が残るほどの事故だったのか、受傷機転が明確でないのですから、医療機関で確認してもらった方がよいでしょう。
「水膨れ」を潰さずに形成外科、皮膚科、小児科、整形外科のいずれかを受診してください。
Q3 相談者 ニックネーム:taka 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

先日25週で出産した赤ちゃんなのですが、もともと一卵性双生児(MD双胎)で羊水過少・過多の兆候があり、TTTSを実施。その後、羊膜穿破→羊膜索症候群および臍帯相互巻絡を引き起こし、一児死亡・一児のみ授かることができました。出生時、その子の左人差し指に羊膜索が巻きついており、第二関節ぐらいから上が壊死してしまっているような状況でした。まだ新生児ということもあり、NICUでは消毒しながら自然脱落してからその後の対応を考えるとのことでした。この場合、足の指を移植したりして再建することは可能でしょうか。また、何歳ごろから手術するのが良いのでしょうか。

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
25週で出生した新生児ならば生命に関する手術以外は、直ちに手術することは避けることも少なくありません。
拇指と中指でつまみ作業は可能なので、示指の欠損があっても手指の機能として大きな不自由を感じることはないはずですが、可能ならば示指のPIP関節およびDIP関節を残したいですし、できるだけ示指を長く残すために湿潤療法で経過をみることはできないでしょうか。
脱落した示指の欠損を治療する際に、動く関節を有する再建を計画するか、関節を固定した形で整容的再建に留めるか、長い指はむしろ日常生活に邪魔になると考えて装飾用義指にするのか、ご家族の希望も含め治療を担当する医師とじっくり相談する必要があります。
乳児期に手術をすることはないでしょうが、早期に手の外科を標榜する整形外科や形成外科を紹介してもらい、現状の評価をしてお子さんの成長と未来を見据えた治療計画を立ててもらってください。
Q4 相談者 ニックネーム:いよさん 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

10ヶ月の息子の左腕内側に500円玉の大きさ程の火傷をおわせてしまいました。
形成外科にてプラスモイストで湿潤療法をし、一ヶ月半程で上皮化しましたが、上皮化後のケアについて伺いたいと思います。
主治医からはプラスモイストを取り、ワセリンを塗って保護との指示を頂きましたが、半袖になると傷跡が気になるのか自分で引っ掻いてしまってまた傷ができたり、保育園に行っている間はケアができません。
綿の布などでサポーターを作ってみたり、包帯を巻いたりしましたが、動きが盛んで落ちてきたり自分で取ったりしてしまいます。
絆創膏など粘着力が強いものはかぶれたりもしてしまいます。
上皮化後の皮膚を保護するのに何か他にいい方法はないでしょうか。

A4 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕部のみにワセリンを薄く塗って、一回り大きめに紙絆創膏(紙テープ)を貼ってください。
紙絆創膏(テープ)は汗をかいても剥がれませんし遊びの邪魔にもなりませんが、テープの角の部分を落として、剥がれにくいようにしておく工夫をしましょう。
毎日貼り換える必要はないので、周囲が剥がれてきて見た感じが汚くなったら入浴時によく濡らして、周囲の肌と瘢痕を傷めないようにそっと剥がしてください。
Q5 相談者 ニックネーム:さらさ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

乳児のときにうけたBCGの痕がくっきり残っています。姉妹も薄く残ってますがなぜか私だけクレータが18個残ってしまい見た目も気持ち悪く、未だにノースリーブを着て外出したことがありません。
4歳の娘が4ヶ月のときにBCGの集団接種があり、私と同じ辛さは味わって欲しくないと打つのを散々迷いましたが、接種が義務であるのと最近は痕が残らないというお話でしたので思い切って受けさせましたが娘にも私と同じような瘢痕が残ってしまいました。
どうにかこの痕を治せることはできないでしょうか。

A5 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
日本ではBCG接種は管針法(はんこ注射、スタンプ注射)が施行されています。
管針法は一般的に、注射後の炎症や潰瘍が軽く済むため、比較的瘢痕の残りにくい方法と言われていますが、瘢痕がまったく無くなることはありません。
娘さんも「私と同じような瘢痕が残って」いるとのことですが、まだ「4歳で」あれば成長とともにより目立たなくなる可能性は十分にあり得ます。
ご相談の「クレータ」の治療は、辺縁を削ってなだらかにするか、皮下にフィラーや自己脂肪などを充填するか、PRPなど細胞の成長因子を注射したりレーザーや高周波などで真皮の再生を促すか、瘢痕そのものを切除してしまうなどの方法が考えられます。
複数の形成外科や美容外科を受診して治療法を提案して貰い、それぞれの治療を十分に理解したうえで、最も信頼する医師を主治医として、主治医とともに再度、治療計画をお立てになって下さい。

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