- トップページ >
- 傷の悩み 無料相談 >
- FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
- > 治療中や手術後の気になる状態 >
- 腕・手・指
傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
- 治療中や手術後の気になる状態
- 腕・手・指
- Q321 相談者 ニックネーム:ちかこ 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性
-
高校3年生の息子のことでの相談です。
昨年12月30日にバイト先のお餅屋さんで機械に指をはさまれ、救急車で運ばれた病院にて「右示指熱圧挫損傷」「右母子、中指熱傷」と診断されました。「時間経過をみて1月1日に手術をします」と言われ、「右 示指熱圧挫挫滅」により、「右 デブリドマン 鼡径皮弁」の手術を受けました。(鼡径皮弁は右示指の根元から全部です。)術後、屈曲により血流が悪くなる問題も生じましたが、高圧酸素90分を1週間続けることにより血流はよくなり、1回目の切離しの手術を1月25日に、2回目の切離しの手術を2月8日に受けました。
手術後、「熱傷により腱がダメになっており、皮弁していた右示指の第一関節がグラグラしていた為、入れたくはありませんでしたが細い金属を入れ固定しました。3ヶ月位経過したら、再度手術してもっとしっかりした金属に入れ替えます。」との説明を受けました。
翌々日には「もう病院では特にすることがないので、2月13日~15日の間に退院し、外来で通院して下さい」と言われました。切り離しの手術を受けてから示指はどんどん腫れ、縫った指先の糸もめり込んでる状態だったので、この状態での退院はすごく心だった私は、そのことについて何度も質問しましたが、「大丈夫」との返事で、「次は2月21日に外来で受診」の指示を受け、まだ指先の腫れも出血も止まらない、金属も少し見えている状態で2月16日に退院しました。
20日の朝、指先が少し裂けた状態だったので、心配になりお昼頃に病院へ行き、診ていただきましたが、指先を何度か押してみて「大丈夫、指先の白くなった部分を少し取りますので、明日外来の時間に来て下さい」と言われ帰りました。
ところが、21日の外来で受診すると、「昨日は大丈夫だったけど、今日は感染症にかかって腫れている。これから手術して金属と第一関節から先の部分を取り、24日に皮弁した部分をもう一度開いて、血流のない部分の骨を取りますね」と言われ、私はその状況を受け止めることが出来ませんでした。
結局、24日の手術で第二関節の少し上まで切除されました。その後、朝夕に抗生剤の点滴を投与し、今日から飲み薬に変わりました。
指先はまだ閉じてません。今日のお話だと、腫れもひいているので、数日後、閉じるとのことです。状況説明が長くなりましたが、指が感染症にかかっているかどうかの検査は出来ないのでしょうか?
16日の退院の時も、20日受診した時も、主治医の先生に「こんなに腫れていて大丈夫なのか?」と、何度も尋ねましたが、「指は小さいので、採血などで反応が出辛く、調べる方法がないから、ジュクジュクしているかどうか触診で判断するしかない」との返答です。
このまま閉じるのは、本当に感染症がよくなっているかどうかわからずに、「また同じことになるのではないか?」と、とても心配です。
指の感染症は本当に調べようがないのでしょうか?
- A321 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
「指が感染症にかかっているかどうか」は、組織や膿を培養すれば菌の存在は証明できます。
ただし検査には数日を要するため、菌を同定する(感染の原因になっている菌を調べる)必要があるとき以外は、臨床の場では多くの場合、視診、触診で判断することになります。
担当医の「腫れもひいているので、数日後、閉じる」という言葉は、【感染を想わせる症状は今はないが本当に感染が治まっているか確認したいので数日間経過を見させてください】という意味でしょう。
担当医たちはその時点時点で、最善と考える判断をしていますが、既に「第二関節の少し上まで切除され」ているなら、必ずしも急いで断端形成をする必要はないので、ご家族から、感染兆候がないことを十分確認してから創を閉じて欲しいと申し出ては如何でしょう。
手指の機能は、示指と中指のどちらかが拇指と対立してモノを【つまむ】作業をします。
今回残念ながら示指の第一関節(DIP関節)を失うことになったのですから、第二関節(PIP関節)を温存するために、出来る限りのことをすべきです。
まずは感染兆候の無いこと、挫滅組織が存在しないことを確認して、少しでも肉芽の形成を待って断端形成をした方がよいかもしれません。
また、示指の残った部分の見た目と機能、拇指と中指も熱傷を受傷しているので拇指と中指の【つまむ】機能のために、充分な治療をしてあげてください。
- Q322 相談者 ニックネーム:hana 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性
-
人差し指先を包丁で深く切り縫合したのですが、5か月たった今でも、縫合の奥のほうにしこりを感じ、触れたりしたら、ぴりっとした違和感を感じます。
これから先もこの感覚は、治らないのでしょうか?それとも治療が必要なのでしょうか?
- A322 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
「5カ月」ならば瘢痕はまだ軟らかくなっていないので「しこりを感じ」るのかもしれませんし、神経の損傷があったため神経断端に「触れたりしたら」「ピリッとした違和感を感じ」るのかもしれません。
今後徐々に軽快する可能性は高いと考えますが、診察をしなければ具体的な診断が出来ないので、手の外科を標榜する整形外科や形成外科を受診して相談してください。
- Q323 相談者 ニックネーム:U-KO 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
-
左手小指の第一間接を第二間接の間をぱっくり切り3針縫いました。
整形外科の紹介で形成外科に回ったところ神経も切れているので縫合手術をしましょうということになり、お正月も挟んだため手術日は切った日より3週間後になりました。
現在傷口はくっついた状態ですが左手小指の先がしびれており、手を洗うなどして小指手のひらの表面(傷口)を触ると電気が走りかなり不便です。
セカンドオピニオンで別の整形外科の先生に聞くと手術をしてもそんなに激的な回復は見込めないので手術はあまり薦めないと言われました。
その旨を担当の形成外科の先生に話したところ、50~60%の回復であろうこと。神経縫合の為にくっついた傷口を再度切ることと前後にさらに切り口を大きくすることなどのデメリットを話してくださいました。
私的には指の腹半分の知覚感覚と電気が走る状態をよくしたいのですが、これは手術をしても同じ症状は残りますといわれ、よく考えるように言われました。
- A323 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
-
「左手小指の先がしびれて」知覚鈍麻があるなら、指の神経の切断があったのでしょう。
また「小指手のひらの表面(傷口)を触ると電気が走り」とあるように瘢痕部付近を叩くと痛みが響くなら(叩打痛)、その部位に切断された神経の断端があると考えられます。
もともと指の神経は細いため、切断された神経を拡大鏡(顕微鏡)下に探し出し、断端をきれいにして(新鮮化して)神経を繋ぐために、切開線を元の外傷の瘢痕よりも広げる必要があります。
残念ながら神経の断端が見つからなかったり、短くなっていてそのままでは断端同士を繋ぐことが出来なかったりする可能性もあります。
治療方針の決定には整形外科や形成外科のなかでも、『手の外科』の専門医の診断が必要です。
「指の腹半分の知覚感覚と電気が走る状態」は、治療をせずに時間の経過を待っても多少は改善されますが、元の状態に戻ることはありません。
知覚鈍麻や叩打痛の軽快には心理的な要素も小さくはないので、信頼する医師のもとで治療することも重要ですから、複数の手の外科の専門医の意見をお求めになって、納得して治療なさって下さい。
Warning: Undefined variable $the_query in /home/woundhealing/www/wp20230330/wp-content/themes/whc2023/category.php on line 177
Warning: Attempt to read property "max_num_pages" on null in /home/woundhealing/www/wp20230330/wp-content/themes/whc2023/category.php on line 177
side








閉じる