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創傷治癒よくある質問

  1. 肥厚性瘢痕
  1. 胸・脇・腹・背・腰など
Q11 相談者 ニックネーム:ゆかり 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

中学3年生の娘について、今年1月に左卵巣に腫瘍ができ、発見した時にはかなり大きくなってしまっていて、色々な検査の結果、悪性の可能性が高いということ、腫瘍の大きさがかなり大きいということで傷口をかなり大きく手術しました。
手術の結果、腫瘍は良性で卵巣も取らずに腫瘍だけで済みました。
その後、以前からやっていたスポーツ(結構激しい)を再開していますが、傷口がケロイドっぽくなり悩んでいます。もともと膿みやすい体質もあります。
ここ3か月くらいは本人も突っ張る感じや、かゆみがひどいらしいです。
ステロイドの白いテープを張っていますが、あまり効き目がないようです。
一度きちんとした専門医に診てもらい、早めに治療したほうがいいのか。
今、中3で、ずっと続けてきたスポーツの集大成がこの2月です。
それまでほっておいてもいいものなのか…悩んでいます。

A11 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
診察をしないで断言は出来ませんが、お嬢さんの「傷口」が盛り上がって赤みがあり「突っ張る感じや、かゆみ」があるだけならば、「ケロイド」ではなく肥厚性瘢痕でしょう。
「ずっと続けてきたスポーツの集大成がこの2月」でそれを大切とお嬢さんがお考えになって、更に「突っ張る感じや、かゆみ」を我慢できるなら、焦って治療をする必要はありません。
「ステロイドの白いテープ」も有効ですが、2~3カ月に1回程度副腎皮質ステロイドホルモン剤を瘢痕に注射すれば、瘢痕の盛り上がりが減り軟らかくなる可能性があります。
ドーピングなどの点で出来るだけ薬を使いたくないならば、レーザー治療が有効ですし、シリコンシートを貼付するだけでも多少症状が和らぎます。
また、積極的に治療をしようとお考えの時期がきたなら、肥厚性瘢痕を切除し瘢痕拘縮を解除する瘢痕形成術も可能です。
直ちに治療をしないとしても、専門医の診察とアドバイスがあればご安心でしょうから、婦人科の担当医に相談して形成外科を紹介していただければよいでしょう。
Q12 相談者 ニックネーム:pelli 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

肥厚性瘢痕の再発のご相談です。
現在51歳ですが、39歳の時に、胸の中央に粉瘤が出来、皮膚科で切除しました。その時の縫い目が肥厚性瘢痕になり、43歳の時に形成外科で治療を受けました。ステロイド注射、リザベン服用、テープによる圧迫を1年ほど続け、傷痕は平らになり、色も茶から白になり、治療は終了しました。しかし、2年ほどで再発しました。
48歳の時に、別の形成外科で同様の治療をし、10か月ほどで傷痕は再び平らになり、治療を終了しました。傷痕の色は白くはなりませんでしたが、色を脱色するのは自由診療と言われたため、それ以上の治療は受けませんでした。しかし、1年ほどして、再び再発しました。
2回目に通った形成外科に相談したところ、希望すれば同じ治療はするけれども、また再発する確率が高いことを承知した上で通院するようにと言われました。1年治療→治癒から再発→1年治療…というサイクルを一生または、気になる限り続けるといいのではとも言われました。ちょうどブラジャーが当たる位置で痛いので、何とか治したいとは思いますが、一生通院を続けるしか解決方法はないのかと思うと、気分も沈みます。
お医者様によると、ケロイドではなく肥厚性瘢痕だということですが、肥厚性瘢痕が何度も再発することはよくあることなのでしょうか? また、他の治療法は存在しないのでしょうか?
現時点で、肥厚性瘢痕は横3.5?、縦は最大で1.5?、高さは3?程度です。まだ少しずつ大きくなっていく途中で、治療前の7割程度の大きさです。

A12 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
これまでの経過から治療をすれば平らになるとのことですから、平らになったところで血流を低下させるためのレーザーや、中性子線照射などの治療を追加することで再発を防ぐことが出来るかもしれません。
また「胸の中央」の「ちょうどブラジャーが当たる位置」ならば、現実にはなかなか難しいでしょうが、常に乳房を中央に寄せるタイプのブラジャーを着用して瘢痕に緊張がかからないようにしておけば肥厚性瘢痕は再発しにくいはずです。
これまでおかかりになった「形成外科」で再度ご相談になってもよいでしょうが、適切な治療方針は必ずしも一つとは限らないので、どうぞ創傷治癒センターホームページの『医療機関のご案内』を参考になさって他の専門医の意見もお聴きになってみては如何でしょう。

【医療機関のご案内】
http://www.woundhealing-center.jp/kikan/
Q13 相談者 ニックネーム:はっしー 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

25歳時に左卵巣チョコレートのう胞摘出手術(切開・横)を行いましたが、術後しばらくして傷口が赤く盛り上がり、横15センチ、幅最大2センチ程度の赤いみみずのような状態(カチカチにかたい)となり強いかゆみを伴う状態となりました。28歳となった現時点でみみず状のものはまったく赤み、大きさともに改善されておらず、かゆみに加えみみずの右半分刺すような強い痛みを感じるようになりました。周囲の健康な皮膚についてもヒリヒリとした痛みがあり、衣擦れですら痛む状態が続いています。おそらく、手術痕がみみず状(肥厚性瘢痕?)になりやすい体質だと思っておりますが、特に術前術後の対処はありませんでした(当時医師に伝え切れなかったのもあるかと思います)。

これは「肥厚性瘢痕」と考えてよいでしょうか。現在受診している皮膚科医はパッと傷を見た以上は触診等がなく、「これはケロイドです」等の説明もない状態だったのですが「放置するともっと広がる」と言われており、それだと「真性ケロイド」であるような気もしております。
 個人の実感としては、術後3年経過してなおみみず状のものが大きくなることはなさそうだと考えています(実際に大きさは初期から安定しています)。
 ただし、最近ではかゆみに加え痛みが酷いため、皮膚科を受診しております。医師からはリザベンで治ると言われておりますが、下腹部のみみず状のものには変化が見られなかったことから、効果を疑問視しております。とにかく痛み、かゆみを軽減できればみみず状のもの自体は残ってもよいと考えているのですが、リザベンと、ヒルロイド軟膏+ダイアコート軟膏を続けていれば痛み、かゆみは必ず軽減されるものなのでしょうか。また、その効果が表れるのはどれくらいの期間が必要なのでしょうか。もちろん個人差があることは承知しておりますが、実は効果がない人もいる…と半年後になってわかるようなパターンは避けたいと考えております。

A13 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
おそらく肥厚性瘢痕だと考えます。
下腹部は比較的肥厚性瘢痕ができやすい部位でもあり、特に有毛部で長期にわたり赤みや盛り上がりが続くことも少なくありません。
リザベンとヒルドイド軟膏で、痛み、痒みの症状は多少なりとも緩和されるでしょうが、完全に症状が消失するには瘢痕が成熟し白く平らになるまで待つ必要があります。
ステロイドテープやステロイド局所注射、レーザー治療、瘢痕形成手術の適応も含めて検討してもよいのではないでしょうか。
形成外科でセカンドオピニオンをお求めになってみては如何でしょう。

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