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 トップ > 治療に関わる方のために > 治療用具・材料:ケロイド・肥厚性瘢痕治療剤

治療に関わる方のために
治療用具・材料

ケロイド・肥厚性瘢痕治療剤

ケロイドの治療に使われる薬剤としては、外用薬、注射薬と内服薬があります。

薬物療法 外用薬 ステロイド含有軟膏
ステロイド含有テープ
ヘパリン類似物質含有軟膏
注射薬 懸濁性ステロイド注射剤
内服薬 ケロイド・肥厚性瘢痕治療剤

リザベン

リザベン細粒

リザベンドライシロップ

内服薬としては現在のところ、リザベン(一般名:トラニラスト)だけですので、それについてもう少し詳しく解説します。

リザベンは、最初その抗アレルギー作用に着目し、各種のケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエンをはじめとした各種の化学伝達物質)がアレルギーなどの炎症に関わる細胞から遊離することを抑制する目的で開発された薬剤です。まず1982年に気管支喘息の治療薬として発売されました。その後、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎に対しても効果が認められ、1985年よりアレルギー疾患治療剤として広く使用されています。
ケロイド・肥厚性瘢痕への応用に関しては、ケロイド・肥厚性瘢痕の成因の一つにヒスタミンなどのケミカルメディエーターの関与が考えられることから、リザベンにその治療効果が期待できるのではないかとの考えより研究が始まりました。いろいろな作用が確認される中から、リザベンには他の抗アレルギー剤にはない作用として、ケロイド・肥厚性瘢痕における異常な盛り上がり
(正常範囲を超えた盛り上がりや次第に大きくなる傾向)の原因物質と考えられるようになった、TGF-β1サイトカインと呼ばれる細胞が作り出す物質の中の1つ)という物質に対する抑制作用があることが分かりました。さらに、実際にケロイド・肥厚性瘢痕の患者さんに対する治療効果が認められたことより1993年からケロイド・肥厚性瘢痕治療剤として広く使用されるようになりました。

リザベンは、ケロイド・肥厚性瘢痕が増大するのを抑制したり、痒みや痛みといった自覚的な症状を改善するタイプの薬剤です。従って、より確実な効果を得るためには、受傷後傷痕が異常な痒みや痛みを伴ったり、異常な赤みや盛り上がりを始める、より早い段階から服用することがポイントです。飲み続けることで徐々に効果が現れる薬剤です。通常の肥厚性瘢痕は受傷後増殖期という肉芽組織が増大する時期から成熟期にかけて、瘢痕組織の形成に重要な時期を迎えますので、医師の指導の下、早めにリザベンを服用し3ヶ月〜半年位続けて服用するとより効果的です。 薬を飲むときは、コップ1杯程度の水(ぬるま湯)といっしょに飲みましょう。

また、薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。

次のような症状に気付いたら、使用を止めて、すぐに医師に相談してください。

・尿の回数が増える ・排尿時に痛みがある ・尿が出きらない感じがする
・尿が赤みを帯びる、濁る ・尿の量が減る ・お腹が痛い
・吐き気がする ・下痢になる ・食欲がない
・発熱、発疹がでる ・体がだるい ・皮膚や白目が黄色くなる
・体が痒い ・体重が減る ・節々が痛む
・手足がむくむ    

* 他にも変だなと感じたら、医師または薬剤師に相談してください。
* 妊婦の方は服用できません。授乳婦の方は授乳を避ける必要があります。
(医師に必ず妊娠または授乳中とのことを伝えてください。)
* 他に薬剤を服用しているものがある場合には医師に申し出てください。

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