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傷あとの悩み(カウンセリング)

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2008年

2007年

質問受付日:

2012.02.29

氏名:

ちかこ

性別:

男性

年齢:

10代後半

質問:
高校3年生の息子のことでの相談です。
昨年12月30日にバイト先のお餅屋さんで機械に指をはさまれ、救急車で運ばれた病院にて「右示指熱圧挫損傷」「右母子、中指熱傷」と診断されました。「時間経過をみて1月1日に手術をします」と言われ、「右 示指熱圧挫挫滅」により、「右 デブリドマン 鼡径皮弁」の手術を受けました。(鼡径皮弁は右示指の根元から全部です。)

術後、屈曲により血流が悪くなる問題も生じましたが、高圧酸素90分を1週間続けることにより血流はよくなり、1回目の切離しの手術を1月25日に、2回目の切離しの手術を2月8日に受けました。
手術後、「熱傷により腱がダメになっており、皮弁していた右示指の第一関節がグラグラしていた為、入れたくはありませんでしたが細い金属を入れ固定しました。3ヶ月位経過したら、再度手術してもっとしっかりした金属に入れ替えます。」との説明を受けました。
翌々日には「もう病院では特にすることがないので、2月13日〜15日の間に退院し、外来で通院して下さい」と言われました。

切り離しの手術を受けてから示指はどんどん腫れ、縫った指先の糸もめり込んでる状態だったので、この状態での退院はすごく心だった私は、そのことについて何度も質問しましたが、「大丈夫」との返事で、「次は2月21日に外来で受診」の指示を受け、まだ指先の腫れも出血も止まらない、金属も少し見えている状態で2月16日に退院しました。

20日の朝、指先が少し裂けた状態だったので、心配になりお昼頃に病院へ行き、診ていただきましたが、指先を何度か押してみて「大丈夫、指先の白くなった部分を少し取りますので、明日外来の時間に来て下さい」と言われ帰りました。
ところが、21日の外来で受診すると、「昨日は大丈夫だったけど、今日は感染症にかかって腫れている。これから手術して金属と第一関節から先の部分を取り、24日に皮弁した部分をもう一度開いて、血流のない部分の骨を取りますね」と言われ、私はその状況を受け止めることが出来ませんでした。
結局、24日の手術で第二関節の少し上まで切除されました。

その後、朝夕に抗生剤の点滴を投与し、今日から飲み薬に変わりました。
指先はまだ閉じてません。今日のお話だと、腫れもひいているので、数日後、閉じるとのことです。

状況説明が長くなりましたが、指が感染症にかかっているかどうかの検査は出来ないのでしょうか?

16日の退院の時も、20日受診した時も、主治医の先生に「こんなに腫れていて大丈夫なのか?」と、何度も尋ねましたが、「指は小さいので、採血などで反応が出辛く、調べる方法がないから、ジュクジュクしているかどうか触診で判断するしかない」との返答です。

このまま閉じるのは、本当に感染症がよくなっているかどうかわからずに、「また同じことになるのではないか?」と、とても心配です。

指の感染症は本当に調べようがないのでしょうか?

回答:
「指が感染症にかかっているかどうか」は、組織や膿を培養すれば菌の存在は証明できます。
ただし検査には数日を要するため、菌を同定する(感染の原因になっている菌を調べる)必要があるとき以外は、臨床の場では多くの場合、視診、触診で判断することになります。

担当医の「腫れもひいているので、数日後、閉じる」という言葉は、【感染を想わせる症状は今はないが本当に感染が治まっているか確認したいので数日間経過を見させてください】という意味でしょう。

担当医たちはその時点時点で、最善と考える判断をしていますが、既に「第二関節の少し上まで切除され」ているなら、必ずしも急いで断端形成をする必要はないので、ご家族から、感染兆候がないことを十分確認してから創を閉じて欲しいと申し出ては如何でしょう。

手指の機能は、示指と中指のどちらかが拇指と対立してモノを【つまむ】作業をします。
今回残念ながら示指の第一関節(DIP関節)を失うことになったのですから、第二関節(PIP関節)を温存するために、出来る限りのことをすべきです。

まずは感染兆候の無いこと、挫滅組織が存在しないことを確認して、少しでも肉芽の形成を待って断端形成をした方がよいかもしれません。

また、示指の残った部分の見た目と機能、拇指と中指も熱傷を受傷しているので拇指と中指の【つまむ】機能のために、充分な治療をしてあげてください。


脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.29

氏名:

Fuego

性別:

男性

年齢:

50代前半

質問:
3日前にランニング中にふくらはぎを肉離れして、整形外科でII度と診断され、2週間の湿布とサポータ固定を指示されました。ようやく歩けるようになってきたところで、今頃は肉芽組織がそろって、これから1・2週間さかんにコラーゲンが組織化していくのだろうと考えています。そこで質問ですが、再受傷しにくい瘢痕組織にするために今何をするのが適切かご意見をいただけないでしょうか?
具体的には、RICEと湿布はいつ(あるいはどんな目安で)とるべきか。コラーゲン組織の向きをそろえるためにストレッチに効果はあるか。あるとすれば、どんなストレッチをどんなタイミングで行うべきか。サポータ固定は、コラーゲン組織化に影響があるか、あるとすればいつごろまで固定しておくべきか。これら以上に再受傷しにくい瘢痕組織にするために考慮するべきことがあるか(栄養など)。

以上教えていただきたく、よろしくお願いいたします。

回答:
為すべきは「再受傷しにくい瘢痕組織にする」ことでななく、なるべく瘢痕組織を少なくするために急性期はRICEが重要です。

診察をしていないので具体的なアドバイスは出来ないのですが、一般的に、担当医の指示通り「2週間の湿布とサポータ固定」をしておくのが最善でしょう。

固定、安静が長く続くと受傷部が拘縮を起こすこともありますが、外傷の程度や症状によって回復は違うので、温めたりマッサージを開始する時期は担当医の指示に従って下さい。


脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.26

氏名:

bnbn

性別:

女性

年齢:

40代後半

質問:
2011年12月中旬に自転車から転倒し顔を怪我しました。鼻下2ヶ所と左鼻筋の皮膚欠損(陥没)です。現在2012年2月中旬では陥没は塞がりましたが、盛り上がっており、赤みがあります。
当初から通っている形成外科病院ではヒルドイトを処方されています。
セカンドオピニオンを聞かせてもらうために1月初旬に別の形成外科に行ったところ、デルモデートを処方されました。強い薬なので、顔に塗って大丈夫か確認しましたが、先生はキズの部分に綿棒で塗れば大丈夫とのこと。
ヒルドイトを処方してくれた先生はステロイドを処方するつもりはなく、3ヶ月間はできるだけ自然に直したいとおっしゃっております。

相談は
1 顔に最強ステロイドであるデルモデートは処方されるものでしょうか?
2 顔に使っても大丈夫でしょうか?
3 当初は不安ながらデルモデートを塗っていましたが、毛細血管が出てきたので、今は使っておりません。セカンドオピニオンの先生は毛細血管が浮いている症状を見たうえでも、再度デルモデートを処方されました。

回答:
ストロンゲストあるいはベリーストロングの「ステロイド」外用薬は「顔」には使わない方針の医師もいるようですが、使ってはいけないということではありません。
ご相談の状態は「盛り上がって」いる肥厚性瘢痕ですから、指示通り「キズの部分」だけに「塗れば大丈夫」でしょう。

「毛細血管が出てきた」のは「ステロイド」外用の副作用というより、受傷後2ヶ月の通常の経過でも起こりえる症状と考えた方が妥当かもしれません。
診察をしないで、ご相談の状態への最適な治療を提案することは出来ないので、不安な点あればその都度、担当医にお尋ねになることをお勧めします。

現在行っている治療あるいは提案された治療に関して、セカンドオピニオンをお求めになる姿勢は好ましいものと考えますので、「セカンドオピニオン」の正しい利用の仕方をお伝えします。

専門医にセカンドオピニオンを求めるのと、患者さん自身が最初から求めている言葉を口にしてくれる医師を探すドクターショッピング(ウィンドウショッピングみたいなもの)は、
全く別なものだということをまずしっかりとご理解なさってください。

「当初から通っている形成外科病院」の治療に対して質問、疑問、不安があるならば、まずは担当医に、なぜ「ヒルドイド」を選んでいるのか、他の治療法はないのか、なぜ他の治療法を選ばないのかをお尋ねになって下さい。

このうち最も重要なのは、なぜ他の治療法を選ばないのかという質問です。
すなわち、考えうるすべての治療が多少なりとも症状を緩和する可能性があるのに、何か一つの治療を選ぶには、それなりの理由があるはずです。

担当医から十分な説明がなかったり、不安が払しょくできなかったりした時には、ぜひ他の専門医にセカンドオピニオンを求めるべきですが、その際は別な治療を提案して貰うのではなく、現在行っている治療に関しての賛否、その治療が支持できないとすればその理由をお
尋ねになるべきです。

他の治療法(ご相談の場合はデルモベート)を提案していただいても、どちらの治療法を選ぶか(ヒルドイドでよいのかデルモベートを使うか)悩むだけのことになり、今回ご相談頂いたように、セカンドオピニオンを求めた為に自身の治療に不安が生じる結果になってしまいます。

通院しやすいという理由でもフィーリングが合うとお感じになったからでも構わないので
ご自身で選んだ医師を主治医と決めて、全ての疑問に答えて貰い、セカンドオピニオンを参考に主治医と患者さんが話し合い、共に考えて治療法を決定するという手順をとってください。


脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.16

氏名:

こすもす

性別:

男性

年齢:

10代後半

質問:
18歳の息子の声帯の傷跡のことでご相談します。
10歳の頃に階段の角で喉を強打した際に、右の声帯に傷ができてしまいました。その傷跡のせいで右の声帯が硬く萎縮した状態となっており、変声期に入ってから声が出しづらくなりました。日常生活にはあまり支障がない程度ですが、声に雑音が混じり、聞き取りにくい声になってしまいます。
声帯専門医のいる病院で、フィブラストを右の声帯に注入する治療を薦められましたが、フィブラスト注入で後遺症も出る事例が報告されているようです。どの程度の危険性があるのでしょうか。

回答:
「フィブラストを右の声帯に注入する治療」は、瘢痕を形成する線維芽細胞の数を減らし「硬く萎縮した状態」の改善を目的としたものです。

「フィブラスト」そのものが特別危険なわけではないので、「フィブラスト注入で後遺症も出る事例が報告されている」というのは、注入時に声帯や神経を傷つけてしまう可能性がないわけではないということでしょうし、治療によってどの程度「声」の改善が図れるかの保証はなく、それどころか更に「聞き取りにくい声」になることも絶対にないとは言い切れないと
いう、非常に慎重な発言なのではないでしょうか。

詳細は、主治医にご確認になったほうがよいでしょう。


脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.15

氏名:

きく

性別:

女性

年齢:

40代後半

質問:
10日位前に、腹腔鏡下手術で子宮筋腫の摘出術を受けました。
術後、操作鉗子を入れたと思われる傷口の部分がかなり窪んでいます。傷口は綺麗に着いているのですが、傷の下に、固いコリコリがあります。また、傷口の下に脂肪が無く、傷口部分が全く動かないので、皮膚と筋肉が癒着しているのでしょうか。
横から お腹を見ると、傷口の上の皮膚がたるんで、めくれたように見えます。この窪みは 治るのでしょうか。反対の お腹のように、つるんとした状態になるのでしょうか。

回答:
皮下組織と筋膜の癒着のために、「かなり窪んで」「傷口部分が全く動かない」のでしょう。

痛みがなければマッサージをして癒着が剥がれるのを待つことになりますが、癒着の程度が強ければ症状は改善されないので、局所麻酔で処置をした方がよいかもしれません。

「傷の下」の「固いコリコリ」は、皮下組織が瘢痕化しているものですから特に何もせずに待って頂いても、長期経過の内に徐々に軟らかくなる可能性があります。

婦人科の担当医に相談するか、形成外科を受診するとよいでしょう。



脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.11

氏名:

いけちゃん

性別:

女性

年齢:

20代前半

質問:
小学3年生の時に交通事故で、おでこ(左上)にこぶができました。当時検査をした結果は、頭の中に異常はないとのこと。こぶも自然に治ると言われました。
しかし、20代になっても出っぱりはひかず、かたく盛り上がっていて、おでこにシワをよせると真ん中が窪みます。特に今まで頭の症状は出たことはないのですが、高校生くらいから左目だけ視力が落ちたり(最近受診したが眼に異常ないとのこと)したのでしたこともあり、関係があるのか、今後後遺症が起きる可能はあるのか、こぶはこのままなのでしょうか。
今さら心配する事ではないのかも知れませんが、ずっときになっています。

回答:
受傷時に精査して「頭の中に異常はないとのこと」ですから、「今後後遺症が起きる可能性は」まず考えられません。
外傷と関係なく、姿勢など生活習慣の癖により「左目だけ視力が落ちたり」することも珍しいことではないので、「心配する」必要はないでしょう。

「おでこ(左上)にこぶができ」たのは外傷性皮下血腫で、皮下血腫が線維組織と置き換わったために「今20代になっても出っぱりはひかず、かたく盛り上がって」いるのでしょうし、「おでこにシワをよせると真ん中が窪」む症状は皮下組織と筋肉(あるいは筋膜)が癒着を起こしているためです。

将来的に症状が悪化することはありませんが、「ずっときになって」いるならば形成外科か美容外科を受診して「こぶ」と「真ん中が窪」む症状の改善を相談すると良いでしょう。


脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.14

氏名:

みき

性別:

女性

年齢:

20代前半

質問:
6カ月前に美容外科の小鼻縮小という手術を安易に受けてしまいました。
しかし、今も肌がひきつって治らず、傷跡も凹んだようになっています。
何かいい治療法はありますか?

回答:
「6カ月前」の「手術」ならば、まだ瘢痕は硬い時期です。
瘢痕は時間の経過と共にもっと柔らかくなるため、「肌がひきつって」いる症状は徐々に改善される可能性はあります。

引きつれの状態、凹みの原因によって、マッサージ、内服薬、外用薬、注射、レーザー、手術など様々な治療が考えられるので、まずは手術をした美容外科で相談して下さい。

ただし、提案された治療を直ちに行うのでなく、他の美容外科や形成外科も受診してセカンドオピニオンを貰ったうえで、ご自身に適した治療法を担当医と一緒に検討するようにした方がよいでしょう。


脇坂長興(創傷治癒センター理事)

質問受付日:

2012.02.04

氏名:

NANA

性別:

女性

年齢:

20代前半

質問:
3週間ほど前に下唇粘膜部分にヒアルロン酸の分解注射を行ってから、下唇の内側粘膜が前歯に当たるような違和感がするようになってしまいました。(ヒアルロン酸を分解する前は違和感はなかったです。)
担当の美容外科医によると、粘膜の中で起こった内出血がまだ収まっていない可能性があるので1ヶ月くらいは様子を見たほうが良いとのことで、別の美容外科医にも受診したところ、瘢痕の名残りの可能性もあり、瘢痕の場合は小さくなっても完治はしないとのことでした。
口腔外科にも受診してみようと思っているのですが、一生このままではないかと不安で悩んでいます。

回答:
「ヒアルロン酸の分解注射を行って」も、完全に分解されない成分が添加されているヒアルロン酸もあります。
「担当の美容外科医」にお尋ねになれば、注射したヒアルロン酸が確認できます。
「担当の美容外科医」の診断通り「内出血」ならばしばらく「様子を見たほうが良い」でしょうが、血腫が出来ている場合は何らかの処置が必要になることもあります。

また、ヒアルロン酸注射や「ヒアルロン酸の分解注射」だけで瘢痕が出来る可能性は低いものと考えますが、針先で知覚神経を傷つけた場合は暫く「違和感」が残りますが徐々に回復します。

口腔外科や形成外科を受診して、「前歯に当たるような違和感」だけなのか実際に前歯に当たっているのか、今後何らかの処置が必要かを判断してもらうと良いでしょう。

脇坂長興(創傷治癒センター理事)

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